チリワインの特徴・おすすめ銘柄5選【主要産地や品種も解説!日本最大のワイン輸入国】
外山ゆみ子外山ゆみ子

日本最大のワイン輸入国でもあるチリ。そのワインはコスパに優れており、レベルも年々上がっています。そんなチリワインの産地特徴や品種、そしておすすめのワイン銘柄を厳選してご紹介します。

チリは「3Wの国」と言われているのをご存知ですか。3Wとは、すばらしい気候(Weather)、美しい女性(Women)、そしておいしいワイン(Wine)です。

今回は「チリワインの特徴」「チリワインの産地」「チリワインの品種」などの解説を交えて、おすすめのチリンワインを紹介したいと思います。

チリワインの特徴

チリはワイン生産量が世界で8番目に大きい国です。

日本にとっては最大のワイン輸入国です。2007年に日本とチリの間には経済連携協定が結ばれ、関税率が下がったため、チリワインの輸入は増加しました。2019年4月にはチリ産ワインの関税は完全撤廃されます。

チリは地中海性気候で、夏暑く乾燥した気候です。ぶどうの生育期間に乾燥するため、カビなどぶどうの病害の心配があまりありません

チリの主なワイン産地

チリワインの主要産地

チリは南北に長い国であり、また太平洋や砂漠、アンデス山脈といった自然の影響を受けるため、産地ごとにワインの特徴が異なります。産地の特徴を覚えておくと、お好みのワインを選びやすいです。

D.O.セントラル・ヴァレー

セントラル・ヴァレーはチリのぶどう栽培が始まった地方です。以下の地区が代表的です。

D.O.マウレ・ヴァレー

マウレ・ヴァレーはチリ最大のぶどう産地です。チリの中では比較的降水量が多いです。太平洋側とアンデス山脈側とで気候が異なるため、さまざまな品種のワインが造られています。

D.O.ラペル・ヴァレー

ラペル・ヴァレーは北にカチャポアル・ヴァレー、南にコルチャグア・ヴァレーという地区を含みます。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カルメネールなど赤ワインが多く造られています。

D.O.アコンカグア

アコンカグアはチリ北部の産地です。以下2つの地区が代表的です。

D.O.カサブランカ・ヴァレー

カサブランカ・ヴァレーは丘に囲まれた傾斜地です。午後には冷たい海風が吹き抜けるため、気温が下がります。シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールなどが造られています。

D.O.サンアントニオ・ヴァレー

サンアントニオ・ヴァレーも冷たい海風が吹く地区です。酸味とミネラル感のある白ワインやピノ・ノワールが造られています。

チリワインの代表的な品種

カベルネ・ソーヴィニヨン

チリではヨーロッパ品種の栽培が中心です。

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネ・ソーヴィニヨンはチリで最も栽培されている品種です。温暖で乾燥した気候はカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に非常に向いています。チリのカベルネ・ソーヴィニヨンは完熟したブラックチェリーやプラムのような果実味が豊かで、ミントのような清涼感があります。

カルメネール

カルメネールはボルドー品種ですが、現在チリで主に栽培されています。強いタンニンと酸をもち、凝縮した味わいが特徴です。樽熟成させると、コーヒーやチョコレートのような風味が出ます。

ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブランはチリで2番目に多く栽培されている品種です。かんきつ類の果実のような豊かな酸味があり、ハーブの風味があります。

チリのソーヴィニヨン・ブランはニュージーランドほど刺激的でなく、フランスのロワール地方よりは果実味があります。

シャルドネ

チリのシャルドネは涼しい地区を中心に栽培されています。ほど良い酸味ときわだったミネラル感があり、トロピカルフルーツのような果実味があります。

チリワインおすすめ5選

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チリワインはとてもコストパフォーマンスが良く、1,000円以下でもおいしい商品を購入できます

以下に3,000円程度で購入できるチリワインをご紹介します。

アロモ カルメネール プライベート リザーブ

アロモ カルメネール プライベート リザーブ

アロモ カルメネール プライベート リザーブ

1,320円(04/18 17:11時点)
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アロモは3代にわたって家族経営でワインを造るワイナリーです。このワインは、サクラ ワイン アワードという日本の女性ソムリエが評価するコンクールでダブルゴールドという賞を受賞しています。

収穫は手摘み、樽熟成を6〜8か月おこなっています。

ブラックチェリーやスパイスの風味、なめらかなタンニンが感じられます。

スパイスがきいた料理と相性が良いです。

  • 原産国:チリ
  • 産地:マウレ・ヴァレー
  • 品種:カルメネール
  • 生産者:アロモ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750ml
  • 参考価格:999円〜1749円

ラポストール カベルネ・ソーヴィニヨン

ラポストールは、フランスのオレンジリキュールのメーカー「グラン マルニエ」の創業者のひ孫が造ったワイナリー。綿密な生育管理とオーガニック農法でぶどうを栽培しています。収穫は丁寧に手摘みし、4か月の樽熟成をさせています

プラムやサクランボのような果実味を楽しめます。

トマトソースを使った料理や豚肉のローストなどと合わせるとおいしいです。

  • 原産国:チリ
  • 産地:ラペル・ヴァレー
  • 品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン
  • 生産者:ラポストール
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750ml
  • 参考価格:1,749円〜2,322円

コノスル ソーヴィニヨン・ブラン オーガニック 2018

コノスル オーガニック ソーヴィニヨン・ブラン

コノスル オーガニック ソーヴィニヨン・ブラン

1,117円(04/18 17:11時点)
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自転車マークでおなじみのコノスル 。自転車は、コノスル のぶどうを栽培する農夫が環境に配慮して自転車で畑に通っていることを象徴しています。数々の世界的ワインコンクールでの受賞歴があります。

このワインは有機農法のぶどうで造られています。ライムのようなスッキリした酸味とミネラル感がかじられる味わいです。

レモンをたっぷり絞った魚料理などと相性が良いです。

  • 原産国:チリ
  • 産地:サンアントニオ・ヴァレー
  • 品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
  • 生産者:コノスル
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミデイアムボディ
  • 容量:750ml
  • 参考価格:846〜1,757円

ヴィーニャ エラスリス ワイルド ファーメント シャルドネ

ヴィーニャ エラスリスは創業140年以上の歴史あるワイナリーフランス、イタリア、カリフォルニアの有名ブランドワインとのブラインドテイスティング対決で勝利したという伝説もあります。

このワイナリーはチリで初めて自然酵母を使ってワインを造ったのですが、このワインも自然酵母を使っています。

樽熟成もさせていますが、樽の香り以上に酵母によるイーストの風味が感じられます。とても複雑味のある味わいです。

ホタテのバター焼やチキンのソテーなどと合わせてお楽しみください。

  • 原産国:チリ
  • 産地:カサブランカ・ヴァレー
  • 品種:シャルドネ100%
  • 生産者:ヴィーニャ エラスリス
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミデイアムボディ
  • 容量:750ml
  • 参考価格:3,397円

バルディビエソ ブリュット

バルディビエソ ブリュット

バルディビエソ ブリュット

968円(04/18 17:11時点)
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バルディビエソは、チリのスパークリングワインにおいて生産量・輸出量最大の生産者です。人気ワイン漫画『神の雫』にも登場しています。

シャンパンにも使われる品種シャルドネやピノ・ノワールを使っていながら、1000円以下!

このワインは、かんきつ類の果実や白い花のような香りがあります。

前菜、お寿司、天ぷらなど幅広い食事に合います。

  • 原産国:チリ
  • 産地:セントラル・ヴァレー
  • 品種:シャルドネ 60%/ピノ・ノワール 25%/セミヨン 15%
  • 生産者:バルディビエソ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750ml
  • 参考価格:728〜1,380円

まとめ

チリワインは、有機栽培でも、手間のかかる手摘みでも、手頃な価格で入手可能です。

上記のチリワインの特徴をふまえて、ぜひお好みのワインをお試しください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。