ロス・ヴァスコスの魅力やおすすめ商品の種類、価格、ブドウ品種まで一挙にご紹介!

ロス・ヴァスコス』という銘柄のワインをご存知でしょうか?
これはフランス・ボルドーの「5大シャトー」のひとつとして知られるシャトー・ラフィット・ロートシルトを所有するラフィット・グループが、新興ワイン産地として注目されるチリで手掛けるワインの銘柄です。

シャトー・ラフィット・ロートシルトといえば多くのワイン愛好家が憧れるワインではありますが、お値段もかなり高額。一方、『ロス・ヴァスコス』であれば、現実的なお値段でラフィットの雰囲気が楽しめるのです。
この記事では、そんな『ロス・ヴァスコス』の歴史やワイン造りなどに触れながら、その魅力あふれる商品ラインナップを紹介していきます。

ロス・ヴァスコスとは

サントリー公式サイトより引用

ロス・ヴァスコスとは、フランスのボルドー地方メドック地区の公式格付けで第1級のシャトー・ラフィット・ロートシルトを所有するラフィット・グループ(ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト・ラフィット社)がチリで経営するワイナリーの手掛けるワイン・シリーズです。

ラフィット・グループは1988年、チリで1750年に創業したビニャ・ロス・ヴァスコスを取得し、経営を開始しました。チリにおけるプレミアムワインのパイオニアになることを目指していたラフィット・グループにとって、高いポテンシャルを秘めたビニャ・ロス・ヴァスコスは、いわば「ダイヤモンドの原石」のようなワイナリーだったのです。

ところで、このラフィット・グループは、ヨーロッパの一大財閥として有名なロスチャイルド家(ロートシルトの英語読み)によって設立された企業です。そのため、ロス・ヴァスコスのラベルには、ロスチャイルド家の紋章である「伝統と上質の5本の矢」が描かれています。

シャトー・ラフィット・ロートシルトとは

シャトー・ラフィット・ロートシルト

シャトー・ラフィット・ロートシルトとは、1855年のパリ万国博覧会に際し、ナポレオン三世の命によって制定されたボルドーのメドック地区の格付けで第1級に格付けされた生産者(ワイナリー)です。

1855年当時、メドック地区の格付けで第1級に格付けされたシャトーは4つのみ。その後、1973年にシャトー・ムートン・ロートシルトが第2級から第1級に昇格したため、第1級のシャトーは5つとなり、この5つのシャトーのことを総称して「5大シャトー」と呼ぶようになりました。

その「5大シャトー」のなかでも、シャトー・ラフィット・ロートシルトのワインはたぐいまれなる優雅さと力強さを兼ね備えており、事実上ボルドー最高峰のワインに君臨しています。

ロス・ヴァスコスのブドウ栽培


ロス・ヴァスコスのブドウ畑があるのは、チリの中部に位置するコルチャグア・ヴァレーのカニェテン盆地。太平洋から約40キロメートルの場所に位置し、夜の間に吹き込んだ海からの冷涼な風が、日中の強い日差しによる気温の上昇を緩和し、ぶどうの完熟が促されます。また、充分な水源があることや、霜害のリスクが少ない半乾燥土壌であることなども、ブドウ栽培にとって理想的な環境です。

これらのことから、ロス・ヴァスコスの畑ではブドウが病害などにかかるリスクが低いため、農薬の使用量を減らした減農薬農法(リュット・レゾネ)が採用されています。
また、本拠地ボルドーからテクニカルディレクターであるオリヴィエ・トレゴアを定期的にロス・ヴァスコスに派遣。その統括菅理のもと、恵まれた土地のメリットを最大限に活かすべく、地質を区画ごとに分析し、最も適したブドウの樹を栽培しています。

ロス・ヴァスコスのワイン造り

ワインを手摘みする
ワインを手摘みする

ロス・ヴァスコスでは、ブドウの収穫の大半は手摘みでおこないます。シャルドネとソーヴィニヨン・ブランの白ワインは、若々しさとアロマを保つため低温発酵・熟成し、その後すぐボトルに詰めます

赤ワインは、区画ごとに収穫したブドウを、それぞれ別のステンレスタンクで発酵して熟成。その後、テイスティングを重ねてベストなバランスにアッサンブラージュ(ブレンド)していきます。

グランド・レゼルブのワインは、その一部をボルドーのシャトー・ラフィット所有の樽工房でつくったフレンチオーク樽で熟成させています。このように土地の長所や複雑性を活かしつつ、ラフィットだからこその上品でエレガントなワインに仕上げているのです。

『ロス・ヴァスコス』のワインのラインナップ

ロス・ヴァスコス カベルネ・ソーヴィニヨン

ロス ヴァスコス カベルネ・ソーヴィニヨン

ロス ヴァスコス カベルネ・ソーヴィニヨン

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ロス・ヴァスコスの定番商品でもあり、「ボルドースタイルのチリのカベルネ」としても親しまれている1本です。果実のポテンシャルをそのまま活かすため、温度管理されたステンレスタンクで発酵し、熟成させています。

ブルーベリーやカシススミレを思わせる香りと、クローブやナツメグなどのニュアンス、凝縮感のある果実味と穏やかなタンニンが調和したエレガントな味わいが特徴的。一般的にカベルネ・ソーヴィニヨンのワインには渋みが強いものが多くありますが、こちらのワインはそれほど渋みが強くなく、穏やかにこなれています。
サラミやパテ・ド・カンパーニュ、ミートソースのパスタなどと相性抜群です。

  • 原産国:チリ
  • 産地: コルチャグア・ヴァレー
  • 品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
  • タイプ:赤ワイン
  • 生産者:ビニャ・ロス・ヴァスコス
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:1,200円~1,800円

ロス・ヴァスコス シャルドネ

ロス ヴァスコス シャルドネ

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自社畑の冷涼な地区と、チリの中でも冷涼なカサブランカ・ヴァレーの契約畑で栽培されたシャルドネを厳選して造られた1本です。
青リンゴや洋ナシ、白い花を連想させる香りに、キレのある酸味とミネラル感のある余韻が特徴的。芯のしっかりとした、すっきり軽やかな味わいに仕上がっています。
イワシのマリネや味の香草パン粉焼き、牡蠣フライなどと抜群の相性です。

  • 原産国:チリ
  • 産地: カサブランカ・ヴァレー/コルチャグア・ヴァレー
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ビニャ・ロス・ヴァスコス
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:1,300円~2,000円

ロス・ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン


チリの中でも冷涼で、白ワインの優良生産地として知られるカサブランカ・ヴァレーなどの契約畑のソーヴィニヨン・ブランを使用して造られたワインです。

グレープフルーツや青草、ハーブのような爽やかな香りに、みずみずしい果実味とすっきりした酸味が調和した、心地よい飲み口が特徴的。ソーヴィニヨン・ブランというブドウ品種の特徴がよく現れています。
ブルスケッタやサーモンのテリーヌ、シーフードサラダなどと抜群の相性です。

  • 原産国:チリ
  • 産地: カサブランカ・ヴァレー他
  • 品種:ソーヴィニヨン・ブラン
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ビニャ・ロス・ヴァスコス
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:1,300円~2,000円

ロス・ヴァスコス ロゼ


厳選されたブドウをすぐにプレスし、ブドウの持つアロマと爽やかさを引き出すように造られたロゼワインです。

明るく鮮やかな赤みを帯びた色合いに、チェリーやラズベリーなどの赤い果実のようなチャーミングな香り、キレのある酸味とほのかな渋味が特徴的。フレッシュながらしっかりとしたコクがある、本格辛口ロゼワインです。
ピザやパエリアのほか、中華料理やエスニック料理などのスパーシーな料理にもよく合います。

  • 原産国:チリ
  • 産地:コルチャグア・ヴァレー
  • 品種:ソーヴィニヨン・ブラン/シラー
  • タイプ:ロゼワイン
  • 生産者:ビニャ・ロス・ヴァスコス
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:1,300円~2,000円

ロス・ヴァスコス グランド・レゼルブ


より良質のブドウができる樹齢の高い樹の完熟ブドウを厳選し、伝統的なボルドーの技術で醸造し、その後ラフィットの樽工房で作られたフレンチオーク樽で12ヵ月間熟成させて造られたワインです。ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カルメネール、マルベックをブレンド。

カシスやブラックベリー、バラのような香りに、スパイスやナッツ、バニラなどの複雑なニュアンス、凝縮された果実味ときめ細やかなタンニンが調和した、エレガントながら堂々とした味わいに仕上がっています。
熟成肉のステーキやローストビーフ、ミートドリアなどと抜群の相性です。

  • 原産国:チリ
  • 産地:コルチャグア・ヴァレー
  • 品種:カベルネ・ソーヴィニヨン/カルメネール/シラー/マルベック
  • タイプ:赤ワイン
  • 生産者:ビニャ・ロス・ヴァスコス
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:2,000円~2,500円

ロス・ヴァスコス カルメネール グランド・レゼルブ


フランスのボルドーが原産ながら、フランスではほとんど姿を消し、チリで生き残ったカルメネールというブドウ品種を100%使用したワインです。ブドウは手摘みで丁寧に収穫され、ラフィット所有の樽工房でつくられたフレンチオークの小樽で12ヵ月熟成しています。

ブラックチェリーやバラの香りに、スパイスやコーヒーのニュアンス、豊かな果実味と緻密なタンニンが調和したリッチな味わいが特徴的。カルメネールの魅力が鮮明に表現された1本です。
牛肉の炭火焼きやチンジャオロース、豚の角煮などとよく合います。

  • 原産国:チリ
  • 産地:コルチャグア・ヴァレー
  • 品種:カルメネール
  • タイプ:赤ワイン
  • 生産者:ビニャ・ロス・ヴァスコス
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:2,300円~2,900円

まとめ

ロス・ヴァスコスの特徴やワイン造り、そして魅力あふれる商品ラインナップをご紹介しました。
シャトー・ラフィット・ロートシルトのワインはなかなか手が届かなくても、ロス・ヴァスコスのワインなら手が届くお値段です。シャトー・ラフィット・ロートシルトの雰囲気を少しでも味わいたい、という方は、まずはロス・ヴァスコスのワインから試してみるのはいかがでしょうか?話題性も豊富なため、ワイン会や持ち寄りパーティーに持参するのもおすすめですよ。