目次
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『ワイン気ままに日記』とは
Winegramスタッフでが、プライベートで参加したワインイベントや飲んだワインの感想、お薦めのワイナリーやインポーターを、気ままに記載するエッセイです。読者の皆さまのワインライフが更に充実するよう一縷の望みを抱きながら…。
第一回目は、2月に新宿伊勢丹で開催された「世界を旅するワイン展」に行った際のことを書かせていただきます。少し、時間が経っちゃいましたが^^;…全くその感動は薄れていません!!!!
世界各国、また、日本各地のワイナリーやインポーターの方々から、いろいろなお話を伺わせて頂き、「まだまだ世の中には知らないワインが多く眠っていたんだ〜」と改めて実感し、ワクワクが止まらない時間でした!!
気がつけば、14社のワイナリ−やインポーターの方々から各社の特徴やお薦めのワインについてお話を伺っていました。お忙しい中、時間を割いてお話し頂けたことに心から感謝です。皆さま、ありがとうございました!!!
以下のお写真は、その際に各社のおすすめワインを撮らせていただいたものです♪
「世界を旅するワイン展」の感動ポイントベスト3
1.普段は飲むことのできないワインに出会える!!
何故なら、インポーターと契約したレストラン等、一部の店舗にしか卸していないワインが世の中には沢山あります。そのような普段はお目にかかることの出来ないワイン達が、ここでは普通に1本から購入可能なんです。
2.そのワインのことを熟知している人から話を聞いて、試飲して、それから購入することができる!!
「ワイン選びの何が楽しい?」と聞かれたら、今私の応えは「そのワインを通して人が見えるから」です。そのワインについての会話の中には、単なる教科書的な情報ではなく、造り手の方の情熱や思い、ワイン造りの環境、インポーターの方々のワイン愛…等々が詰まっています。
正しく、それぞれの工程で多くの人が関わってその1本のワインが出来上がっていることが実感できます。しかも、その場で試飲しながら。それは本っ当に、楽しすぎます。
3.世界各国、日本各地のワインが揃っている!!
普段、私達が行くワインショップの多くは、契約を結んでいるインポーターからワインを購入しているため、往々にして「ここの国のワインは強いけれど、ここの国のはそこまでかなぁ」となってしまいます。
ここでは、いろんな国のワインをメインとして取り扱っている会社が出展しているので、日本ワインからフランス・イタリア、ルーマニアやブルガリア等、各国のお薦めワインと出会えるんです!!
そのようなワインに対する愛と情熱を持ち合わせたワイナリ−やインポーターの方々の中の数社から、各社の特徴、そして一押しのワインについてコメントを頂けましたので、ここで紹介させて頂きます!!
お薦めワイナリー&インポーター紹介
都農ワイン|宮崎県都農町で生産されるワイン
〈特徴〉
海の見える丘の上にあるワイナリーで日向灘を一望できます。地元産ブドウ100%を使ってワインを作っています。1996年にオープン。年間製造数量は、24万本。地元宮崎で80%を販売しています。
主力商品は、キャンベル・アーリーから作られるロゼワイン。やや甘口、辛口、スパークリングワイン、ペティアンなどを作っています。
イチゴのような甘い香りでフルーティーなワインです。地元の料理、例えば鶏南蛮等とも相性が良いワインです。
キャンベル・アーリー ロゼは、国内外のコンクールで多数受賞しており、甘口ですが、バランスのとれた味わいが評価されています。
自社管理畑では、およそ9haのブドウ園があり、シャルドネ、SB、甲州、トレビアーノ、シラー、テンプラニーリョ、ピノ・ノワール、ビジュノワールなどを栽培しています。シャルドネは、樹齢24年。厚みのある味わいと宮崎らしいトロピカルな香りが特徴です。
2016年ビンテージのシャルドネアンフィルタードは、インターナショナルワインコンペティションで銀賞を受賞するなど国内外の評価も高くなっています。
他にも、グラッパ(ブランデー)や地元の梅やレモン、金柑を使ったリキュールも製造しています。
〈今一押しワイン〉
◆シャルドネアンフィルタード2017
- インターナショナルワインチャレンジ(IWC)にて銀賞受賞!
- 樹齢24年の魅力が楽しめるワイン。重厚な味わいと華やかな余韻が心地よい。
- 最良の単一畑、6耕区のシャルドネから生まれた、都農ワインの逸品。
果汁を酸化させないよう作業を工夫し、良質な果汁のみをフレンチオーク樽の中で発酵させました。樽は、フレンチオークのヌベール主体で、トーストはミディアムプラス。
新樽を主体に1年樽を組み合わせて樽発酵させました。発酵温度は13度~15度で3週間程度。アルコール発酵終了後は、味わいに複雑さを持たせる為に、乳酸発酵も行いました。6ヶ月間樽で熟成させ、酵母と接触させるシュールリーを行い、複雑味と味わいの厚みを持たせるようにしました。
そして、シャルドネ自身の持つ果実味、味わい深さを引き出すよう醸造に努めました。
英和商事株式会社|ニュージーランドとイタリアから他社では取り扱いのないワインを輸入
〈特徴〉
日本で英和商事株式会社でしか販売のできないワインを取り扱っています。
ニュージーランドKONRAD、イタリアSALVANOはともに丁寧な造り手でとても情熱を持っている生産者です。
特にKONRADは家具職人からの転職で、ニュージーランドのワインに魅せられて土地探しから始めた方です。
代表者でありながら第一線で畑に立ち、自身の目と経験で収穫時期やその年の出来を判断しインポーターにフィードバックしてくれます。
昨年、KONRADご夫妻とお会いし、お話を伺う中で、この方たちが丹精を込めて造ったワインを日本に広めたいと思えたことが今の英和商事(ワイン事業に関して)の原動力になっております。ご夫妻のとても素敵な人柄がワインにも現れていると思いました。
〈今一押しワイン〉
◆KONRAD ソーヴィニヨン・ブラン
- 機会収穫&手収穫
- スキンコンタクト⇒不活性容器(ステンレスタンク)での発酵、熟成
- 一部、木樽発効。丸みが少しでる
淡い黄緑色。豊かなシトラスフレーヴァーがグラスから力強く立ち上がります。例えばそれはホワイトグレープフルーツ、搾りたてのライムのような印象です。グースベリーやメンソールの香りがワインに爽快感をもたらしています。幾多にも折り重なる鉱物質のようなニュアンスもアロマに複雑性を感じる所以でしょう。
味わいにはピリッと口中を引き締めるような酸があり緊張感があります。軽やかで透明感のあるワイン。前菜はもちろんよく冷やして食前酒にも清涼さを楽しめる1本です。
◆SALVANO ディアーノ ダルバ
- 16度が適用温度。酸が直線的。
- 樽を使ってないから果実味の素直な印象でピュアリティーを楽しめる。
- ドルチェットとは思えないほどの繊細で、エレガントなワイン。
Diano d’Albaは2010年にDOCGに昇格したばかりのドルチェットから造られるワインです。深みを帯びた紫色。グラスに注いだ瞬間からスミレやバラが力強く立ち上がります。
もぎたてのサワーチェリーやプラム、ダージリン、わずかにビーツのような香りもアクセントになっています。味わいは軽やかでスムースな印象です。その理由はきめ細やかな酸が味わいのバランスを整えているからでしょう。
絹のようなしなやかな渋みも飲み疲れせず何杯でも楽しめそうです。ドルチェットはピエモンテ州では不遇をかこっていた時代もありますがSALVANOを飲めば、新たな魅力にきっと開眼するでしょう。
ユーロアジアトレーディング株式会社|ルーマニアワイン専門商社
〈特徴〉
ルーマニアは葡萄の発祥地として知られ、偉大なワイン文化を持っています。ルーマニアワインの歴史は6000年前まで遡り、その歴史が生み出した文化が本物を感じさせます。又、ルーマニアのワインは古い歴史だけでなく、数多くの葡萄品種、ワインに適した土壌と気候、世界基準を上回る最新技術と人間の絶対的な情熱から出来上がっています。
近年、ヨーロッパ諸国やアメリカではルーマニアワインの人気が急上昇中ですが、生産量の90%以上はルーマニア国内で消費されているため、入手は容易ではありません。当社では、厳格なテイスティングによってワインを選別し、ルーマニアの中でも最高の品質と最高の価値のあるワインのみを直接メーカーから輸入しております。
ルーマニアワインの美味しさだけでなく、生産者の情熱、テロワールの特徴や産地の文化を正確に正しく伝えることにも重点を置いています。全ての観点から、100%の本物だけを提供することだけを考え、模索しながら日本にルーマニアワインという文化を広めるのが弊社の目標となっております。
〈今一押しワイン〉
◆Jidvei Mysterium TR/SB 2017
- 爽やかで心地良く、豊かな味わい。
- 酸味はほどよくボディは中程度の優雅なワイン。
- 余韻も長く、のどごしは心地よい。調和の取れたワイン。
透明感のあるやや麦わら色を帯びた金色。明確で豊富な香り。ハチミツ、メロン、熟した洋なしとジャスミンの香りを持ち、アロマティックな要素も感じる。爽やかで心地良く、豊かな味わい。余韻も長く、のどごしは心地よい。調和の取れたワイン。
明確で豊富な香り。ハチミツ、メロン、熟した洋なしとジャスミンのニュアンスを持つ。バーニャカウダ、帆立貝のソテー、きのこのマリネ、魚介を使った中華、白身魚の甘酢あんかけ、小龍包などと相性がよい。現在飲み頃、4~5年の瓶内熟成も可能で、より複雑性が増す。
最後に
如何でしたでしょうか。日本中、世界中にまだまだ私達の知らない魅力的なワインが沢山あるんだということを知ることができ、正しくワインで世界中を旅しているようでした。旅の楽しみには、その土地の自然や風に触れること、その土地の文化・歴史に触れること、その土地の人と触れ合うことがありますよね。
実際には行くことは出来なくても、ワインを通してそれらを感じることができる、とても貴重な時間でした。『ワインの裏には人がいてワイン造りにはドラマがある』だからワインに魅了されるんですね!!