北海道は日本でも有数のワイン産地。世界的にも評価が高まってきています!そんな北海道のワインの魅力や、おすすめのワインを厳選して紹介します。
今、北海道のワインが熱いです。2000年以降、北海道で設立されるワイナリーの数はどんどん増加して現在34軒になりました。世界的なワイン評論家から高く評価されるワインも北海道から生まれています。
今回は「北海道ワインの特徴」や「北海道ワインに合う料理」などの解説を交えて、おすすめの北海道ワインを紹介したいと思います。
目次
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ワイン産地としての北海道
北海道は、山梨県と長野県に次いで日本で3番目にワイン生産量が多い産地です。
ワイン産地は後志(しりべし)地方と空知(そらち)地方に集中しています。北海道がワイン造りに有利な点がいくつかあります。
広大な土地が入手しやすい
北海道の面積は東京都の約40倍です。日本でこんな場所はほかにありません。
梅雨がない
日本は多湿でぶどう栽培に向かない地域が多いのですが、北海道は湿気が少なくカラッとした気候です。
台風が来ることが少ない
日本にはぶどうの収穫時期に台風が来ることが多いです。そうすると台風が来る前に急ピッチで収穫しなくてはならないこともあり大変です。
北海道にはあまり台風が来ないので、台風の心配をせずにぶどうを完熟させて収穫することができます。
1日の気温差が大きい
1日の気温差が大きいと、糖度と酸のバランスが良く、香りの高いぶどうが育ちます。北海道のぶどう産地はこの条件を満たしています。
北海道ワインの代表的な品種
北海道は世界的なワイン産地の中でも冷涼な気候です。フランスのシャンパーニュ地方やドイツのラインガウなど、ワイン産地の北限のグループに入る産地です。
そのため、北海道では冷涼な気候に合ったぶどう品種がよく育ちます。
芳香の強いナイアガラ
アメリカのニューヨーク、ナイアガラで交配された白ぶどう品種です。独特の「フォクシー・フレーバー」と呼ばれる香りが特徴の品種です。中甘口のワインになることが多いです。
マスカットのような風味のケルナー
ドイツ系の白ぶどう品種。日本のケルナーのほとんどが北海道で栽培されています。辛口から甘口、スパークリングワインまでさまざまなスタイルのワインに使われます。
酸味が豊かで、マスカットに似た香りがし、かんきつ類や青リンゴの風味があります。
イチゴのような風味のキャンベル・アーリー
アメリカで交配され、川上善兵衛氏によって導入された黒ぶどう品種。これも「フォクシー・フレーバー」と呼ばれる芳香があり、さらにイチゴのような風味があります。中甘口のロゼや辛口の赤ワインになることが多いです。
エレガントなピノ・ノワール
近年北海道で栽培が増えているのがピノ・ノワールです。北海道のピノ・ノワールと言えば、代表格は有機栽培をおこなうドメーヌ タカヒコです。しかし、このワイナリーのワインは契約販売店のみでの数量限定販売なので簡単にお目にかかることができません。
ピノ・ノワールはラズベリーのような風味、紅茶やスミレの香りのする、デリケートでエレガントな味わいです。辛口赤やロゼワインで使われています。
北海道ワインに合う料理
北海道ワインに合わせるなら、同じ北海道の食材や北海道の名物料理に合わせると間違いがありません。北海道は食の宝庫ですから、ワインに合う料理もたくさんあります。
ケルナーなどの辛口白ワインなら、ホタテ、カニ、イカなどが合います。蒸したジャガイモに溶かしたチーズをかけるラクレットもいいですね。
ピノ・ノワールなどの辛口赤ワインなら、ジンギスカンと相性がいいです。
甘口のワインは、アイスクリームにかけて食べてもおいしいでしょう。
北海道ワインおすすめ5選
それでは1,000円から5,000円で購入できる北海道ワインをご紹介します。
北海道ワイン 北海道ケルナー2017
国内外のコンクールで賞を受賞する生産者。このワインは、後志地方の余市町で収穫されたケルナーを主体にしています。
かんきつ類のさわやかな酸味があり、フレッシュなワインです。
- 原産国:日本
- 産地:北海道
- 品種:ケルナー
- 生産者:北海道ワイン
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ライトボディ
- 容量:720ml
- 参考価格:1,296〜1,432円
池田ブドウ・ブドウ酒研究所 十勝ワイン ナイアガラ 2016
池田ブドウ・ブドウ酒研究所は、自然災害による町の財政危機を救うために町の公営事業として生まれたワイナリー。現在北海道でも屈指のワイナリーのひとつになっています。
これは後志地方のナイアガラを使った甘口ワインです。華やかな芳香とフレッシュな甘さが特徴です。
- 原産国:日本
- 産地:北海道
- 品種:ナイアガラ
- 生産者:池田ブドウ・ブドウ酒研究所
- 味わい:甘口★☆☆☆☆辛口
- ボディ:ライトボディ
- 容量:720ml
- 参考価格:1,047〜1,049円
宝水ワイン キャンベル アーリー 2017
宝水ワイナリーは、厳しい自然の中で手工芸品のように丁寧にワインを造るというポリシーを持っています。そのため、醸造施設内の機器は人が小さな変化に気づけるようにあえて小規模なものを使用しています。
このワインはイチゴや綿菓子のような香りがするやや甘口のワインです。甘口の味わいの中にも適度な酸味があり、とてもフレッシュな味わいです。
- 原産国:日本
- 産地:北海道
- 品種:キャンベル・アーリー
- 生産者:宝水ワイナリー
- 味わい:甘口☆★☆☆☆辛口
- ボディ:ライトボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:2,160〜2,268円
奥尻ワイナリー シャルドネ 2017
奥尻ワイナリーは、北海道の離島・奥尻島にあるワイナリー。北海道本島に比べると、対馬暖流の影響で温暖です。
このシャルドネは、熟したトロピカルフルーツやジャスミンティーの風味、海のミネラル感が感じられます。
- 原産国:日本
- 産地:北海道
- 品種:シャルドネ
- 生産者:奥尻ワイナリー
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ライトボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:2,484〜2,592円
千歳ワイナリー 北ワイン ピノ・ノワール 2017
千歳ワイナリーは、山梨県を拠点とする中央葡萄酒の第2ワイナリーとしてスタートしました。中央葡萄酒は「グレイス」というブランドで世界的に評価の高い会社です。もちろん千歳ワイナリーも安定したクオリティを認められているワイナリーです。
このワインは後志地方産の樹齢15〜35年のピノ・ノワールです。8か月の樽熟成をしています。チェリーやラズベリーの風味と適度な渋みがあります。
- 原産国:日本
- 産地:北海道
- 品種:ピノ・ノワール
- 生産者:千歳ワイナリー
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:3,780円
まとめ
北海道はぶどう栽培に適した側面を持ちながらも、冬の寒さや自然災害など厳しい自然環境の中にある地域です。
それでも北海道の風土を生かした上質なワインが生まれている点に、生産者の不屈の精神が感じられます。
ぜひ、この記事を参考に北海道の食材に合わせて北海道ワインをお楽しみください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。