おすすめワインセラー6選!選び方や機能もご説明します
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日常的にワインを嗜んでいる方の中にはまとめ買いをされたり、大切なワインをご自宅で保管されている方も多いと思います。

ワインセラーがないとつい室内に置いていたり冷蔵庫に入れっぱなしにしてしまいがちですがそれはワインにとって良い環境とは言えません。

ワインを美味しく飲むためにはワインセラーに保管するといいますが、なぜワインセラーが必要で、またワインセラーはどのような働きをしているのか、そしてどんな物を購入すればいいのかをご説明します。

ワインセラーの必要性

ワインはとてもデリケートで、高温、乾燥、光、振動の影響を受けやすい飲み物です。適切に保管されなかったワインは本来の香りや美味しさが発揮されないまま変質し劣化してしまいます。特に夏場の高温下にさらされると酸化が過剰に進み、味わいが損なわれてしまいます。ですのでワインは販売管理が行き届いている信頼のおけるところから購入することが大切であるのと同時に、自宅でもきちんとワインを管理することで、良い状態のワインが楽しめます。
ワインの美味しさを損なうことなく堪能するには保管状況がとても重要と言えます。

冷蔵庫との違い

すぐに飲む予定の白ワインを冷蔵庫に入れておくことは問題ありせんが、長期に渡る保管や赤ワインを入れておくことはおすすめしません。なぜなら冷蔵庫はワインセラーよりも低温なため、赤ワインが冷えすぎてしまい飲みごろの適温から大きく外れてしまうことと、熟成を要するワインを低温で保管するとワインの熟成が進まないからです。さらに扉が頻繁に開閉されると振動がおき、澱のあるワインは澱が舞うだけでなく振動は酒質の安定を妨げます。また冷蔵庫に入れると食材の匂いがワインに移る場合があることや、庫内が乾燥しているのでコルクがダメージを受け隙間が生じるおそれがあり、それがワインの酸化に繋がるからです。

ワインセラーの必要性

ワインの保管に大切なのは以下のような環境です。

  • 冷却、加温により適切な温度環境を保つ
  • 光・振動の影響を抑える
  • 湿度を保つ

それらの要素を一つずつ見てみましょう

冷却・加温により適切な温度環境を保つ

ワインの保存に理想的な温度は12~15度です。ワインセラーは冷却・加温することで温度をコントロールしながらワインの健全な熟成を促します。

またワインはマイナス7度前後で凍り始めることから冬場の外気が氷点下になる地域では凍結防止のため加温機能がついているものを選ぶと良いと思います。特に赤ワインは一度凍ると風味が落ちるので冬場氷点下になる地域では取り入れたい機能です。

光・振動の影響を抑える

ワインは日光や紫外線を控え暗いところに置いておくのが理想です。紫外線を出す蛍光灯の明かりは避け、白熱灯かLEDの照明が望ましいです。長期熟成させるセラーの扉は紫外線をカットする働きを備えているものがおすすめです。

また、必要以上の扉の開け閉めがないことも大切で、ワイン専用のセラーに保管することで振動を極力控え静かに寝かせるることができます。

湿度を保つ

ワインはコルクの乾燥を避けるために横に寝かせて保管しますが、コルクを乾燥から守るためには70~75%の湿度が必要です。日本は多湿といえども季節によっては乾燥するのでセラーには加湿機能がついていると望ましいです。ない場合はセラーの中に水の入ったコップを入れておいておくと効果的です。

ワインセラーの選び方


ワインセラーの選び方はセラーの冷却方式の特徴を知るとこと、自身に合ったサイズの選択、そして早飲みか熟成型ワインを入れるかで考えると良いと思います。

冷却方式で選ぶ

セラーの冷却方式には主に以下のようなものがあります。

  • ペルチェ式
  • コンプレッサー式
  • アンモニア熱吸収式

「ペルチェ式」とはペルチェ素子という半導体素子に電流を流すことで冷却・加熱の温度制御を行う方式のことです。

ペルチェ式はリーズナブルで小型のものが多く初めてワインセラーを持つ方や近いうちに飲むワインを短期間保管するデイセラーにおすすめです。振動もなく音も静かなので置く場所をあまり気にしなくも大丈夫です。冷却能力はさほど強くありません。

「コンプレッサー式」は冷却能力が高いので扉の開け閉めを頻繁に行っても素早く庫内の温度を素早く安定させることができますので自宅用はもちろん業務用にも向いています。夏場の暑い季節でも温度の上昇を抑えられるのでワインを長期保存するのに適しています。そして、ペルチェ式に比べて電気代が抑えられるのが特徴です。ただしモーターによる振動音がするのと、ペルチェ式に比べて購入時の価格が高くなります。

「アンモニア熱吸収式」とはアンモニアの気化熱によって冷却する方式です。振動音がなく寿命が長いことが特徴です。種類が少なく高価なことと冷却能力はコンプレッサー式の方が高く電気代は割高です。

収納本数・方法で選ぶ

ネットショッピングでまとめ買いしたデイリーワインを数ヶ月以内に飲むことを想定するのであれば30本以下のペルチェ式セラーが良いと思います。あまり小さいサイズのセラーに詰め込むより少し余裕のあるくらいがおすすめです。
普段飲む分に加えて、いずれ飲むワインを中長期保管しておくには中型の熟成向きコンプレッサー式セラーで30~50本は入ればより充実したワインライフを楽しむことができます。

さらに70本以上収納できる大型のワインセラーはワインを長期熟成をすることを前提に作られていることが多いので紫外線カットの扉や加温ヒーターなど様々な装備しているものがあります。まとめ買いはもちろんのこと高級ワインを熟成をさせたり、収集する楽しみを味わえます。業務で使用する場合も大型のセラーを購入されると仕入れ上都合が良いので予算とスペースの状況をみて導入して下さい。

また、セラーによっては一つのセラーで二つの温度管理が出来るものがあり、例えば白ワインと赤ワインに分けて収納したり、熟成させるためのものとすぐ飲むものを適温に分けて設定することが可能です。

短期保存か長期保存かで選ぶ

ペルチェ式のワインセラーは冷却能力が強くないので夏場は設定温度より庫内の温度が高くなることがありワインの環境も影響を受けます。ですので、何年も熟成させる高級ワインを収めるには十分とは言えず早飲みタイプの短期保存に向きます。

ある程度長期保存するには温度や湿度のコントロール機能が装備されているコンプレッサー式で、さらに防振処理がされているものが適しています。

セラー選びで気を付けたいこと

ボトル収納の利便性

ワインセラーを使っていて困ることの一つにブルゴーニュやシャンパンボトルのような底が広がっている瓶や、ドイツやアルザスのような縦に長い瓶はセラーに収まらないことがあります。それを避けるためにも事前にどのサイズが入るのか棚のサイズを確認しておくことをおすすめします。

また積み上げて保管するものに比べて一段一列に並べる棚があるタイプの方が冷却の効率も良く在庫の管理もしやすいです。

モーター音

コンプレッサー式のワインセラーはモーター音がするので寝室やワンルームのお部屋に置いておくと振動音が気になる場合があり、静かな場所に置くことを想定するのであればペルチェ式の方が適しています。コンプレッサー式のものの中には防振処理しているセラーがありますので出来れば現物が稼動した状態のものを確かめておくと安心です。

電気代

ペルチェ式のワインセラーは購入時は手頃な価格が魅力的ですが、冷却するため常に稼働しているためコンプレッサー式に比べて電気代が割高になります。

アンモニア吸熱式も冷えるまで時間がかかるので、扉の開け閉めが頻繁だと温度が下げるために電力を必要とするので電気代は割高です。

コンプレッサー式は消費電力と冷却能力が高いので冷やす時間が短くて済む分電気代が抑えられます

いずれも収納本数が多い大型セラーになるほど電気代はかかってきます。

おすすめのワインセラー

Amazonのワインセラー部門で大賞を受賞したコンパクトでスリムなペルチェ式セラーです。デイセラーとして短期保存向きですがシャンパーニュボトルやドイツボトルも収納でき価格のリーズナブルさからワインセラーの入門として気軽に利用したいセラーです。

縦長の省スペース設計かつペルチェ式冷却法で音も静かなことから、置く場所を選ばないのが魅力です。上下段の温度帯に分けられますので用途に合わせた収納が可能です。また庫内の温度が設定温度より下がった場合は加温機能がついています。ガラス扉は断熱効果の高いペアガラスを使用しています。ほとんどのブルゴーニュボトルが収納でき、一部の棚を外すことでさらに収納力が増します。

二つの異なる温度を維持するツイン冷却の二温度式セラーの開発したメーカーです。庫内の空気を冷やすセラーではなく、お酒の液体温度と設定温度が一致するように開発されたコンプレッサー式のセラーで長期熟成が可能です。ワインに優しいLED照明であり、扉ガラスは紫外線のカット率99%以上のダブルLow-Eを搭載した高断熱ガラスで外気の影響を抑え消費電力も抑えます。0度設定も出来るので日本酒の保管も行えます。一部に高級感のある木製棚を使用し、省スペース設計なのも魅力です。

スタイリッシュなデザインだけではなくコンプレッサー式で長期熟成にも向いた加温ヒーターも装備されています。庫内が上下に仕切られていて二つの温度管理が出来、庫内灯はLEDを使用しておりワインにも優しい照明です。紫外線カットのガラス扉も外側からの光にも安心です。高級感のある木製のスライド棚が標準装備されており、一段一列の使いやすい設計となっています。

ソムリエからの信頼も厚く多くの飲食店でも導入されているフォルスターのロングフレッシュシリーズです。 コンプレッサー式で加温ヒーターがついていることと、湿度をコントロールする加湿循環方式が取り入れられていて長期熟成向きです。また全段にワイヤーラックが入っているのでワインの管理がしやすく冷気の対流も良くなります。シャンパンボトルやドイツのロングボトルも収納でき、オプションで傾斜ラックも用意されているのでワインの澱下げやディスプレイにも好適です。

コンプレッサー式で加湿加温機能がついていて長期保存に向いています。さらに扉が上下に二枚あり扉の開閉により庫内の温度変化を少なく抑えられる二温度帯管理がデイセラーとしても熟成保管用としても使い分けができます。オプションで傾斜ラックを付けると見せる収納としてディスプレイも出来ますし、一段一列収納の木製スライドラックは高級感もあり使い勝手も良いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ワインセラーは製造メーカーも種類も多く何を選んだら良いのわからないという方も多いと思います。こちらを参考にされてご自分にあったセラーで暑い季節も安心して美味しいワインを楽しんで下さい。