お祝いの席で定番のお酒と言ったら、シャンパン。みなさんもシャンパンの有名ブランドの名前をいくつか聞いたことがあるかもしれません。そんな有名ブランドのひとつがローラン・ペリエです。
2011年にはウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式の夜、チャールズ皇太子主催の晩餐会で、ローラン・ペリエのシャンパンがふるまわれました。
今回は、ローラン・ペリエの歴史について解説し、おすすめのローラン・ペリエのシャンパンを紹介したいと思います。
目次
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ローラン・ペリエとは
ローラン・ペリエの歴史
ローラン・ペリエは1812年に元樽職人のアンドレ・アルフォンソ・ピエルという人物によってシャンパーニュ地方に創立されました。ローラン・ペリエという名前は、アンドレ・アルフォンソ・ピエルの後を継いだ醸造責任者ウジョーヌ・ローランとその妻マティルド・エミリー・ペリエの姓をとって、名付けられました。
ローラン・ペリエは世界恐慌などにより事業が一時期停滞してしまいました。
この苦境を救ったのが、マリー・ルイーズ・ランソン・ドゥ・ノナンクールです。彼女は別の有名シャンパン・ブランド、ランソン一族の人でした。
マリー・ルイーズ・ランソン・ドゥ・ノナンクールはローラン・ペリエを買収します。そして、その息子ベルナール・ドゥ・ノナンクールが後を継ぎます。ベルナール・ドゥ・ノナンクールは、8万本程度だった販売本数を700万本にまで拡大させました。
凄腕経営者ベルナール・ドゥ・ノナンクール
ベルナール・ドゥ・ノナンクールは、1代でローラン・ペリエを家族経営のシャンパーニュメゾンで第1位の規模にまで発展させました。
奇跡のような発展の鍵は、改革と信頼関係でした。
ベルナール・ドゥ・ノナンクールは最新の設備を導入してシャンパンの量産を可能にし、小規模シャンパン業者の買収を進めました。
その一方で、ベルナール・ドゥ・ノナンクールは人の和を重んじ、ローラン・ペリエ社に関わる人をとても大事にしました。たとえば、各従業員と意思の疎通をはかり、契約農家とも自ら交流しました。
ローラン・ペリエおすすめ5選
ローラン・ペリエのシャンパンはラインナップがユニークで、味わいが親しみやすいと評判です。
ローラン・ペリエ ラ キュベ
ローラン・ペリエの「顔」であるシャンパンです。
このシャンパンには一番搾り果汁だけを使い、最低4年熟成させてから出荷されます。
シャルドネの比率が高いため、白い花の香りがし、軽やかな味わいです。
クラムチャウダーなどと合わせるとおいしいです。
- 原産国:フランス
- 産地:シャンパーニュ
- 品種:シャルドネ50-55%/ピノ・ノワール30-35%/ピノ・ムニエ15-20%
- 生産者:ローラン・ペリエ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:3,780〜5,648円
ローラン・ペリエ ドミ・セック
これは甘口タイプのシャンパンです。今でこそシャンパンは辛口が主流ですが、18世紀の貴族たちは甘口のシャンパンを好んで飲んだのだそうです。
熟成は3年以上させていて、ドライフルーツやナッツのようなまろやかな風味が感じられます。
甘口のため、デザートとの相性が抜群です。
- 原産国:フランス
- 産地:シャンパーニュ
- 品種:シャルドネ45%/ピノ・ノワール35%/ピノ・ムニエ20%
- 生産者:ローラン・ペリエ
- 味わい:甘口☆☆★☆☆辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:5,920〜6,679円
ローラン・ペリエ ロゼ
このロゼ・シャンパンには最高レベルの畑の完熟したピノ・ノワールのみが使われています。
シャンパンではロゼを造る場合、白ワインと赤ワインのブレンドが認められています。そのため、一般的なロゼ・シャンパンは赤・白のワインをブレンドするのですが、あえてローラン・ペリエはそうしていません。
ローラン・ペリエはピノ・ノワール(赤ワイン)だけを使って、色素を抽出させてロゼ・シャンパンを造ります。最低4年熟成させています。
ラズベリーのようなフレッシュな風味があります。
生ハムやサーモンのマリネなどと合わせてお召し上がりください。
- 原産国:フランス
- 産地:シャンパーニュ
- 品種:ピノ・ノワール
- 生産者:ローラン・ペリエ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:6,679〜10,130円
ローラン・ペリエ ブリュット ミレジメ
シャンパンは通常複数の収穫年の果実をブレンドします。「ミレジメ」とあるのは、天候に恵まれた単一の収穫年の果実のみが使われているという意味です。
ローラン・ペリエは、あまり「ミレジメ」のシャンパンを造りません。ミレジメを出すのは本当に自信のある年だけです。
シャルドネ、ピノ・ノワールが使われていますが、それぞれ最高の畑の果実だけです。
フレッシュさと共に力強さや塩気が感じられるシャンパンです。
白身魚やホタテのソテーと相性が良いです。
- 原産国:フランス
- 産地:シャンパーニュ
- 品種:シャルドネ50%/ピノ・ノワール50%
- 生産者:ローラン・ペリエ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:8,730〜11,864円
ローラン・ペリエ ウルトラ ブリュット
このシャンパンは、現在シャンパンで人気の「ノン・ドサージュ(補糖なし)」の先駆的存在です。
シャンパンは、発酵させた後で瓶の中のオリを取り除く作業が必要です。このとき、オリと一緒にワインの液体も減ってしまうので、通常はこの目減り分をワインに糖分を加えた液体で補います。
「ノン・ドサージュ」はこのような補糖をしていないということです。
最低6年熟成させてから出荷されます。
レモンやライムのような香りが感じられ、フレッシュでピュアな味わいが楽しめます。
キャビアや牡蠣と相性が良いです。
- 原産国:フランス
- 産地:シャンパーニュ
- 品種:シャルドネ55%/ピノ・ノワール45%
- 生産者:ローラン・ペリエ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:9,698〜16,524円
まとめ
英国王室御用達のブランド、ローラン・ペリエ。ローラン・ペリエのラインナップはユニークで、どれも親しみやすい味わいです。
上記の特徴をふまえて、ぜひお好みのローラン・ペリエのシャンパンをお選びください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。