ソムリエがおすすめする【旨い】マコンのワイン

ブルゴーニュワインの価格の高騰。マコンなら手の届く範囲で、色々な種類があるけれど、どれが美味しいのか、わからない!
そんなとき、こちらの記事をご覧いただければソムリエールおすすめのマコンのワインがわかります。
是非ご覧ください!

マコンのワインとは?


〈出典:神の雫〉
フランス東部ブルゴーニュ地方、南部のマコネ地区にあるワイン産地から生産されるワインで、1937年にAOC認定を受けました。
シャルドネから造られる辛口の白ワインが有名で、白が7割弱の生産量を占めます。
少量ですが、主にガメイを使ったフルーティなロゼや、赤ワインも約3割生産されています。

マコン・ウシジィ・レ・マランシュ / レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン

ムルソーのトップ生産者コント・ラフォン。ワイン好きの方なら、ご存じの方も多いはず。
あのコント・ラフォンがマコンでも素晴らしいワインを生み出しています。

ドメーヌ・デ・コント・ラフォンでは、1995年からビオディナミを実施しました。
1平方メートルあたり1本という低い植樹率、発芽の抑制による収量制限を行ったことで、クオリティの高いブドウを生み出し、コント・ラフォンのムルソーは人気爆発で価格高騰しました。それから、ムルソーを代表する生産者になり、「ムルソーの巨人」と呼ばれています。

ドミニク・ラフォン氏は「より気軽に楽しめる、マコンの素晴らしさを最大限に引き出したワインを造りたい」との想いで、1999年マコンにレ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォンを設立しました。(ゼリティエール=後継者)
コント・ラフォンのスピリットを受け継いだワインがマコンの地で生み出されています。

マコンでもビオディナミが実施され、一般的なマコンはステンレスタンクを用いますが、600Lの大樽で12カ月熟成させます。
こちらのマコンは「フレッシュな酸」を上手く引き出すために、早めの収穫と、樽熟成もし過ぎないように短めになっています。
半信半疑で試飲したところ、品質の高さに驚き、マーケティングではなく、本気で造ったワインだということが伝わってきました。
旨味がのっていて、尚且つキレイな酸が余韻まで続く素晴らしい白ワインです。

Haruka KageyamaHaruka Kageyama

価格も抑えられていてコストパフォーマンスも抜群です。

  • 原産国:フランス
  • 産地:マコン
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:5,184円

マコン・ペロンヌ / ドメーヌ・ラモネ

シャサーニュ・モンラッシェが本拠地の、高い評価を受けるラモネもマコンのワインを生産しています。

1920年、ピエール・ラモネによって創設。アメリカ市場へ紹介されたことが、世界最高の白ワイン生産者として、名声を獲得するきっかけとなりました。
品質の高いワインを造るために、厳しい収量制限や、高樹齢の樹を大切にしていることでも知られています。
ラモネのワインの特徴は、果実味・旨味・酸・樽のニュアンスが非常に調和しているところです。

こちらのマコン・ペロンヌも同様にフレッシュなレモンや青りんご、白い花の香りがあります。
そして、果実のジューシーさと軽やかな質感、フレッシュな酸のバランスがとても良いです。
まだラモネのワインを飲んだことのない方にも、もうすでに他のラモネのワインを飲んだ方にもおすすめできるワインです。

Haruka KageyamaHaruka Kageyama

白身魚のムニエルや、ホタテのポワレは定番に良く合います。

  • 産地:マコン
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ドメーヌ・ラモネ
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:9,030円

マコン・ヴェルゼ / ドメーヌ・ルフレーヴ

ルフレーヴのスタイルを貫きつつ、気軽に自分たちのワインを沢山の人に楽しんでもらいたいという想いから、
2004年に誕生したマコンの白ワインです。

豊富なミネラル感や、見事なバランスはルフレーヴの上級キュヴェと共通する魅力です。
畑はプイィ・フュイッセに近いヴェルゼです。
現ルフレーヴ当主の従兄弟、ポール・ド・ノゥエ氏が樹齢25年の葡萄が植わる9.5haの畑でビオディナミ栽培をしています。

同ドメーヌの醸造所はマコンとピュリニーにあり、それぞれを区別するため、マコンの醸造所で造られるワインにはDOMAINEの後にSが付けられています。
醸造所が近いので、よりフレッシュな状態でワイン造りが進められます。

味わいは、クリーンな酒質とミネラル感がとても心地良いです。
また、まろやかな旨味とエレガントな酸がバランスよく乗り、ルフレーヴならではのキレイな味わいです。
マコンにありがちな過熟っぽさも抑えられていて、きれいで凛とした風格があります。

Haruka KageyamaHaruka Kageyama

白身魚のソテーや、鶏のバロティーヌなど、温かいお料理を合わせたいですね。

  • 産地:マコン
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ドメーヌ・ルフレーヴ
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:4,257円

テヴネ・カンテーヌ・マコン・ヴィラージュ / ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン

ボングランはマコネ地区のヴィレ村とクレッセ村の間のカンテーヌ村にあるドメーヌです。
ドメーヌのこだわりとして、飲み頃になったものだけを出荷していますが、マコン・ヴィラージュは若干期間を短くしてリリースされています。
収穫に関して、完熟して、遅摘みしたブドウを使用するため、ハチミツのような風味と豊かなコクのある辛口の白ワインになります。
これを飲むと、ボングランの素晴らしい魅力にハマっていくでしょう。

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ローストチキン、子豚のキャラメリゼなど旨味のしっかりしたメインディッシュでも合わせることが出来ます。

  • 産地:マコン
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:3.310円

マコン・ミリー・ラマルティーヌ・クロ・デュ・フォー / ドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フィス

1930年代に創業のドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フィス。コルディエは、マコンを牽引するドメーヌです。
ブルゴーニュ・ワイン専門誌である、ブルゴーニュ・オジュルデュイで、2005年のブルゴーニュNo.1のヴィニュロンに選ばれるなど、その名は広く知られています。
コント・ラフォン、ルフレーヴを始め、近年マコンに注目し生産を開始したブルゴーニュ屈指の生産者も、教えを請いに彼の元を訪れました。
1995年から数多くのキュヴェに分けて販売し、マコンの細やかなテロワールを表現しています。低収量で収穫はブドウが完熟するまで遅らせます。

そして2013年にはグラヴィティ・フローのワイナリーに改新しました。
最新の空気圧式プレスや特注の350Lバリック、ブルゴーニュ初となるバトナージュ機能を持った木製の発酵槽を導入するなど、
年々進化しています。
マコンのミリー・ラマルティーヌという畑は、コント・ラフォンと共同で借りて、メゾンとして生産されていましたが、2013年にその畑を購入し、新たにドメーヌとしてリリースされました。

高い標高と東向きの斜面により、ブドウはゆっくりと成熟ししており、ライムや白桃、白コショウやミネラルのノートを持つアロマを感じます。
また、それに加え、豊かな香りとエレガントで力強いミネラルを感じます。マコン最高のテロワールの一つです。

Haruka KageyamaHaruka Kageyama

牡蠣のグラタン、白身魚のバターソテーなどが相性良いです。

  • 産地:マコン
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フィス
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:4,290円

マコン・ベルジッソン・ラ・ロッシュ / ドメーヌ・ソメーズ・ミシュラン

プイィ・フュイッセの西隣にヴェルジッソンという小さな村があります。
このヴェルジッソンの岩山の間に、ロッシュ・ド・ベルジッソン、ロッシュ・ド・ソルトレという小さな畑があります。
その畑は、石灰岩が盛り上がり、谷合で傾斜が下がるにつれて粘土質の土壌がこの石灰岩の上に被さっています。
畑の特徴がモンラッシェと似ていることで、とても注目されています。
この谷では機械を使うことが出来ない傾斜のために、全て手作業です。こういったことも、高品質のブドウを産出する理由になっています。

ロッシュ・ド・ベルジッソンの中でも、中腹の良い区画を所有するのが、ドメーヌ・ソメーズ・ミシュランです。ビオディナミを実施し、すべて手作業で手のかかったワインです。
よく熟したグレープフルーツや白桃の香りに加え、ほんのりスパイスやバニラのニュアンスを感じることができます。
そして、ジューシーな果実味を伸びのある酸とミネラルのニュアンスが引き締めつつ余韻まで綺麗につながります。とても満足度の高いワインです。

Haruka KageyamaHaruka Kageyama

フグの刺身や、ホタテのマリネ、魚介のプレートなどと合わせてみてください。

  • 産地:マコン
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ドメーヌ・ソメーズ・ミシュラン
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:3,553円

マコン・ヴェルジッソン・ラ・ロッシュ / ドメーヌ・ダニエル・エ・ジュリアン・バロー

ヴェルジッソンに1890年から続くドメーヌ・ダニエル・ジュリアン・バロー。2005年からビオロジックにより栽培しています。
マコンでは楽でコストのかからない機械収穫をするところが多いですが、完全に手摘みです。
醸造所はグラヴィティ・フローの構造、アルコール発酵は自生酵母による自然発酵です。また、無ろ過で瓶詰めをするため味わい豊かです。
マコン・ヴェルジッソンは、1981年に植樹した高樹齢のブドウから造られ、区画は南東で、高いところにあり、石灰質土壌、オーク樽で発酵させます。

ワインにはフレッシュなレモンやリンゴの香りがあり、豊かな果実味にミネラル感とフレッシュな酸が特徴で、旨味の中にもスッキリとして印象を与えます。

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魚介の天ぷら、秋刀魚の塩焼きなども、さっぱりと食べることが出来て、よく合います。

  • 産地:マコン
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ドメーヌ・ダニエル・エ・ジュリアン・バロー
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:3,245円

マコン・シェントレ・ヴィエイユ・ヴィーニュ / ドメーヌ・ヴァレット

1985年に創業のドメーヌ・ヴァレットは、マコンのテロワールを表現した最高のワインを造るため、有機栽培に取り組んでいます。
「良質なブドウを栽培し、収穫したら後はブドウに任せるだけ」というフィロソフィーとともに、ワイン造りをしています。
畑は、粘土と石灰質が混ざった土壌です。有機栽培の認定は受けていないが、全ての畑で除草剤、化学肥料を使いません。

野生酵母による自然発酵、シュールリーの状態で長期間樽熟成を行い、時間をかけてゆっくりと発酵、熟成させることで、柔らかく複雑な風味を引き出します。
香りは、洋ナシや、パッションフルーツ、果実味には厚みがあります。また、旨味が濃く、キレイな酸とミネラルが全体を引き締めます。

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魚介に火を入れたお料理、ホタテのポワレや、白身魚のソテーなどと良く合います。

  • 産地:マコン
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ドメーヌ・ヴァレット
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:4,081円

マコン・ヴィラージュ / ドメーヌ・ド・ラ・ヴェルパイユ

ドメーヌ・ド・ラ・ヴェルパイユでは、エチケットのモチーフになっている樹齢115年以上の古樹が全てのブドウ樹の親です。
マサル・セレクションし、所有する15haの畑に植えており、一番若い樹でも樹齢60年です。
ビオロジックで、堆肥には自身で調合したおが屑とブドウの搾りカスを使用し、硫酸銅と硫黄の使用も規定量の半分以下です。

マコン・ヴィラージュは、樹齢100年以上の古樹のブドウを使用しており、天然酵母での発酵と、シュール・リーにて12ヶ月程 ステンレスタンク熟成させます。
トロピカルフルーツやライチ、白い花の香りが特徴で、まろやかで豊かな果実味があり、滋味を感じさせる伸びのある酸が広がります。

Haruka KageyamaHaruka Kageyama

鶏肉のガランティーヌなど冷製の肉料理などがおすすめです。

  • 産地:マコン
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ドメーヌ・ド・ラ・ヴェルパイユ
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:2,503円

まとめ

マコネ地区は価格も手ごろで、品質の良いワインは本当に美味しいです。
ですが、沢山の生産者がいるので、きちんと品質にこだわっているものを選ぶことが大切です。
今再度注目されているマコンは、その価格以上の美味しいワインを生み出すポテンシャルがあります。
以上、ソムリエおすすめのマコンのワインでした。是非お試しください。