クボイが厳選!料理に寄り添うおすすめ白ワイン10選!

こんにちはクボイです。

ワインの仕事に就いてまもなく25年、二日酔いで動けない時以外は毎日ワインを飲んでいる!といっても過言ではありません。

私は、40歳を過ぎた頃から、肉魚料理と言うよりは野菜を中心とした料理を食べることが多くなりました。それとともに今まで飲んでいた重たいワインよりも、料理に寄り添うようなやさしい味わいのワインを飲むようになりました。

今回はそんな私が最近ハマっている料理に寄り添うおすすめ白ワインをご紹介します。

 ■クボイのワインを選ぶ基準

クボイが選ぶワインには5つの基準があります。

 1.価格帯が1,500円〜3,000円以内。

クオリティーを重視しながら経済的なワインであること。

 2.出来るだけナチュラルなタイプ。

完全な自然派ワインという訳ではなく、必要以上に味わいを操作していないワインであること。

※最近、年齢的なことも考えでオーガニック系(ビオロジック)なタイプが増えている。

 3.自分の味の好み。

赤でも白でも基本的に酸がシッカリとあって、優しい果実味(フルーティでアロマティック過ぎない)タイプであること。

※どんな料理も邪魔しない味わいのワイン。

 4.見た目

ラベルやボトルの形など、見るだけで明るく楽しくなるようなワイン。

※メッセージ性のあるラベルは、ワインの味わいも影響していると個人的に思っている。

 5.生産者や産地

生産者のワイン造りに対する考え方やワイナリーの歴史、生産地の風景やストーリーが楽しめるワインであること。

 クボイが厳選!料理に寄り添うおすすめ白ワイン10選!

 ■ニュージーランド

近年、目覚ましい発展を遂げている産地のニュージーランドはソーヴィニヨンブランやシャルドネ、リースリングなどを使用したハイクオリティーな白ワインが多く、今や世界的にも高品質なエリアと注目されています。

エステート ソーヴィニョン ブラン ミスティ コーヴ

ニュージーランドは、マールボロ地区でミスティー コーヴワイナリーが造る白ワインです。ヒルトンのスカイラウンジをはじめ、世界中の名だたるレストランでも採用されています。

ニュージーランドではお馴染みの品種ソーヴィニヨンブランによる、グレープフルーツのような爽快な柑橘の風味とハーブやスパイスのようなアロマティックな香りのある辛口タイプです。

【おすすめの料理】


魚介のマリネなど香味野菜やハーブを使ったサラダやシンプルに塩焼きにした魚料理によく合います。暖かい季節になると炭火で焼いた海鮮焼きなどにも良いでしょう。

  • 原産国:ニュージーランド
  • 産地:マルボロ地区
  • 格付け:-
  • 品種:ソーヴィニヨンブラン100%
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ミスティーコーヴワイナリー
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:-
  • 容量:750ml
  • 平均価格:2,000円~2,500円

 ストラタム シャルドネ

ニュージーランドのカンタベリー地区とワイパラ地区でシャーウッドエステートによって造られる白ワインです。

ソーヴィニヨンブランと言うイメージの強いニュージーランドですが、素晴らしいシャルドネやピノグリも生産しているワイナリーです。

冷涼な地域で育ったシャルドネからは珍しいライムなど柑橘の爽やかな酸が感じられます。樽香によるリッチでエレガントな風味もありますが、引き締まった酸味により非常にバランスの良い辛口タイプとなっています。

【おすすめの料理】


ビネガーの効いたサラダ仕立ての魚介料理はもちろん、バターを使用した魚のムニエルや鶏肉のクリーム煮などにもよく合います。

  • 原産国:ニュージーランド
  • 産地:カンタベリー&ワイパラ地区
  • 格付け:-
  • 品種:シャルドネ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:シャーウッドエステート
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:-
  • 容量:750ml
  • 平均価格:1,800円~2,000円

 ■イタリア


ワインを世界に広め、ヨーロッパの産地としてはメジャーなイタリア。

南北20の州で様々なブドウ品種から多種多様なワインが造られています。特に沿岸部や冷涼な山地で土着品種による素晴らしい白ワインが生産されています。

 レ バティステッレ ソアヴェ クラシコ モンテセイ

モンテセイ ソアーヴェ クラシコ [2018] レ バッティステッレ ( 白ワイン )

イタリアはヴェネト州の生産者のレ バティステッレ により造られる白ワインです。有機栽培を取り入れたソアヴェだけを生産する家族経営のアットホームなワイナリーです。

ソアヴェの品種、ガルガネーガによる、ライムや花のようなフローラルな香りとミネラル感に、心地よい酸味のあるバランスの良い辛口タイプです。

【おすすめの料理】


ソテーしたアスパラガスなどシンプルな野菜料理や魚介のグリルなど、様々なお料理によく合います。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ヴェネト州
  • 格付け:-
  • 品種:ガルガネーガ100%
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:レ バティステッレ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:-
  • 容量:750ml
  • 平均価格:1,660円~2,000円

 シチリア ムニール ヴァルディベッラ

南イタリアはシチリアで造られる白ワインです。著名な自然派ワイン生産者の共同プロジェクトによるワイナリーです。

シチリアの土着品種、カタラットを使用したアロマティックな果実味にハーブやジャスミンティーのようなエレガントな風味が溶け込んでいます。

バランスのよい酸味とブドウ本来の甘みのある辛口タイプです。

【おすすめの料理】


魚介類全般を使用した和洋中の他、タンドリーチキン、グリーンカレーのようなエスニック系の料理にもよく合います。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:シチリア州
  • 格付け:-
  • 品種:カタラット
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:トマス&ギーセン
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:-
  • 容量:750ml
  • 平均価格:1,500円~2,000円

 ■フランス


イタリア同様にヨーロッパを代表するワインの一大産地です。

ハイクオリティーな高級ワインのイメージがありますが、近年では新進気鋭の若手生産者などが新しいワイン造りに力を注いでいます。

自然や大地など環境も考えたメッセージ性のあるワインも増えています。

 ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュールリー

フランスはロワール地方の生産者ムーランカミュにより造られる有機農法(※ビオロジック)の白ワインです。

除草剤、殺虫剤を一切使用せず栽培したロワール地方の品種、ミュスカデから造られています。

心地良い酸味とミュスカデ特有のキレのある辛口タイプです。

【おすすめの料理】


〈出典:AJINOMOTO PARK〉

魚介類全般によく合う万能タイプで、特にホタテのバター焼きなどコクのある味わいによく合います。

  • 原産国:フランス
  • 産地:ロワール地方
  • 格付け:-
  • 品種:ミュスカデ
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ムーランカミュ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:-
  • 容量:750ml
  • 平均価格:1,700円〜2,000円

 アンドレ ロレール ペティアン ナチュレル ビュル ド ヴィ(*サンスフル)

フランスはアルザス地方でビオディナミ栽培に取り組む生産者アンドレ ロレールの造る白泡ワインのペティアンです。

有機農法の一つビオディナミにより栽培されたミュスカ、リースリング、シルヴァネール、ピノ・グリの4品種を使用しています。

洋梨やグレープフルーツのようなフレッシュ感のある風味に、焼いたパンをを思わせるイーストのようなニュアンスと心地よい酸が特徴です。ペティアン特有の微発泡ものど越し良く、味わいもジューシーな辛口となっています。

※ペティアン=フランス語でわずかに泡立つという意味で、弱発泡性ワインを指します。 ガス圧は1〜2.5気圧と定められています。(通常のスパークリングワインは3気圧以上)

※サン・スフル(Sans Soufre)=フランス語で酸化防止剤(亜硫酸)を使っていないという意味です。

【おすすめの料理】


フルーツを使用したドレッシングやソースのサラダによく合います。脂の多い魚や肉料理と合わせて飲むと、口の中をスッキリとさせてくれます。

  • 原産国:フランス
  • 産地:アルザス地方
  • 格付け:-
  • 品種:ミュスカ、リースリング、シルヴァネール、ピノ・グリ
  • タイプ:泡 白(ペティアン)※弱発泡性ワイン
  • 生産者:アンドレ ロレール (ルードヴィック ロレール)
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:-
  • 容量:750ml
  • 平均価格:2,500円~2,900円

 ■オーストラリア

ニュージーランド同様ニューワールド系のワイン産地の中で、伝統と最新の技術を用いたワイン造りを取り入れた産地です。

少し重めの赤ワインのイメージが強かったオーストラリアワインですが、冷涼な産地ではリースリングやシャルドネなどヨーロッパの高級ワインに匹敵するようなものも造られています。

 サイドウッド ピノグリ

サイドウッド ピノ・グリ 750ml

サウスオーストラリアはアデレードヒルズにあるワイナリーサイドウッドにより造られる白ワインです。

冷涼な地域アデレードヒルズで栽培された品種ピノグリを使用しています。ピノグリ特有の爽やかな青りんごのような香りに、白桃やマンゴーのような甘やかな風味と程良いコクがある辛口タイプです。

【おすすめの料理】


魚料理全般はもちろん、鶏肉、豚肉のトマトソース系やカツレツ(チキンカツやとんかつ)など油の風味のある料理にもよく合います。

  • 原産国:オーストラリア(サウスオーストラリア)
  • 産地:アデレードヒルズ
  • 格付け:-
  • 品種:ピノグリ100%
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:サイドウッド
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:-
  • 容量:750ml
  • 平均価格:2,000円~2,500円

 ジムバリーロッジヒル リースリング

【6本〜送料無料】ザ ロッジ ヒル リースリング 2018 ジム バリー 750ml [白]The Lodge Hill Riesling Jim Barry

サウスオーストラリアはクレアヴァレーの生産者ジムバリーにより造られる白ワインです。オーストラリア最上のリースリングとも言われ、世界トップランクにも入る生産者です。

レモンやライムのような爽やかな果実味にパッションフルーツのようなトロピカルなアロマと心地よいシャープな酸のある辛口タイプです。

  • 原産国:オーストラリア(サウスオーストラリア)
  • 産地:クレアヴァレー
  • 格付け:-
  • 品種:リースリング100%
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ジムバリー
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:-
  • 容量:750ml
  • 平均価格:2,500円~3,000円

 ■南アフリカ


私が今、最もホットなワイン産地と個人的に思っているのが南アフリカです。

一時期は赤ワインブームもありましたが、もともと南アフリカはシュナンブランなど白ワインの優良な産地として知られています。

近年では自然農法などを取り入れたナチュラルなワインを造る生産者も増えてきています。

 ブラハム シュナンブラン (*アンウッド)

南アフリカはケープタウン郊外のパール地区のワイナリー、ブラハムの造る白ワインです。

有機農法(ビオロジック)による栽培に取り組んでいます。オーナーの女性醸造家ヒーシーさんは女性弁護士としても活躍していて、ステレンボッシュ市の市長も務めています。

南アフリカでメジャーな品種シュナンブランをステンレスタンクで醸造していて、樽は使用していません。

洋ナシやリンゴの蜜のようなフルーティーで甘やかな風味に、ハーブ香の爽やかなニュアンスも含まれたコクとキレを兼ね備えた辛口タイプです。

※アンウッド=あえて樽を使わず、ステンレスタンクで発酵、熟成させること。フレッシュでフルーティーなスタイルに仕上がります。

【おすすめの料理】


生ハムなど塩気のある食材や鶏肉のクリーム煮やトマト煮など程よいコクのある料理によく合います。

  • 原産国:南アフリカ
  • 産地:パール地区(ケープタウン郊外)
  • 格付け:-
  • 品種:シュナンブラン100%
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ブラハムワイナリー
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:-
  • 容量:750ml
  • 平均価格:1,500円~1,700円

テスタロンガ ベビー バンディート キープ オン パンチング

ベビー・バンディート・キープ・オン・パンチング[2018]テスタロンガ【南アフリカワイン 自然派ワイン 白ワイン】

南アフリカはスワートランド地区の生産者テスタロンガによる有機農法(ビオロジック)の白ワインです。条件の良いヴィンテージでは、瓶詰め時の*SO2亜硫酸も添加しません。

南アフリカでメジャーな品種シュナンブランによる爽やかなレモンのような柑橘系の風味と酸味が特徴で、ほのかな樽の香りもある全体的にフレッシュな口当たりの辛口タイプです。

※SO2亜硫酸=酸化防止剤。(通常酸化防止のため、人体に害のないよう必要最低限使用される。)

【おすすめの料理】


ビネガーを効かせた魚介や野菜のマリネや香ばしく焼いた脂ののった焼き魚などのレモン代わりとしてもよく合います。

  • 原産国:南アフリカ
  • 産地:スワートランド地区
  • 格付け:-
  • 品種:シュナンブラン100%
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:テスタロンガ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:-
  • 容量:750ml
  • 平均価格:2,500円~3,000円

■まとめ

クボイが厳選!料理に寄り添うおすすめ白ワイン10選はいかがでしたでしょうか?

今回は私の独断と偏見で白ワインをご紹介しました。

赤ワインに比べて甘口〜辛口以外に主張が少ないと思われがちな白ワインですが、酸味ミネラル分など飲めば飲むほど感じられる旨味があるのも特徴です。

またアルコール度数も穏やかなものも多いため、メインである料理の邪魔をせず寄り添う感じも私は大好きです。

赤ワイン好きの方も、是非たまには白ワインの奥深さを感じてみてはいかがでしょうか?