アスパラガス料理と合わせたいおすすめワイン10選|産地の特徴や食べ方も

春の風物詩『アスパラガス』に合うワインを紹介します。

Haruka KageyamaHaruka Kageyama

いつもとは少し異なったテーマでワインを紹介していきますので、是非最後までご覧ください。

アスパラガスの旬や産地は?

アスパラガスは年間を通して流通していますが、国産のアスパラガスの旬は4月〜6月で、4月から5月に本州で旬を迎え、6月に北海道で旬を迎えます。
日本では、収穫、出荷量ともに北海道がトップです。

東京都中央卸売市場の取り扱い量(平成31年 ~ 令和元年)を見ますと、もっとも多い産地はメキシコ産、続いて、佐賀県産、栃木県産です。

フランス、イタリア、ドイツなどでも栽培されていて、現地のワインと非常に良く合います。地域によって同じ材料でもソースの作り方が違ったり、特色があって面白いです。

グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの違い

アスパラガスは、同じ品種でも栽培方法によって色が変わります。

○グリーンアスパラガス


良く見かけるグリーンアスパラガスは、芽が出て、日光に当てて栽培されるので、栄養価も高く、カロテンなどが含まれます。

そして、葉緑素が作られるため緑色をしているため、グリーンノートのワインがおすすめです。

○ホワイトアスパラガス


ホワイトアスパラガスは、芽が地中から出ないように、上に土を盛って軟白栽培されます。日光に当たらないため、色が白く、柔らかい食感で、甘みがより感じられます。

日本では、土は盛らずに遮光して栽培するところが多いです。栄養面では、グリーンアスパラガスに劣り、手間がかかるので値段も高めです。

少し甘みのあるワインがおすすめです。

美味しいアスパラガスの見分け方と保存方法

アスパラガスは、穂先が締まっていて、鮮やかな黄緑色のものが柔らかくて美味しいです。

そして、根元までハリがあり、切り口の断面がみずみずしく、ねっとりしているものが新鮮です。

ご自宅で冷蔵する際には、乾燥しやすいので、ラップに包んでなるべく立てた状態で冷蔵すると美味しさが長持ちします。

ヨーロッパ各国のアスパラガス事情と食べ方

ヨーロッパ各国では、桜前線ならぬアスパラガス前線が駆け巡ります。アスパラガスが春を告げる風物詩として、親しまれているからです。

地域ごとに様々な特色がありますが、アスパラガスの食べ方としては、茹でても栄養成分がほとんど流出しないという嬉しい特徴があり、茹でて食べるのが一般的です。

○フランス


ホワイトアスパラガスが一般的で、生産量の70%を占めます。次にパープルアスパラガスが20%、最後にグリーンアスパラガスが10%です。
フランスで売られているグリーンアスパラガスはスペイン産が多いです。

太陽王ルイ14世の大好物でもあったホワイトアスパラガス。常に絶えずに食べれるようにと、王の菜園で1年中栽培されていたそうです。

フランスの南西地方ランド産の砂地で栽培されたアスパラガスが1級品とされていて、パリの三ッ星レストランのシェフたちからも『ランド砂地の白い宝石』と呼ばれる人気の高級食材です。しっかりとした甘みに、春を感じさせる仄かな苦味があります。

ボルドーのソーヴィニヨン・ブランとセミヨンのブレンドの白ワインととても良く合います。

アルザス産のホワイトアスパラガスは、ミュスカと合わせるのが定番ですがリースリングも合います。

ロワールでは、ボージェの砂地で栽培されているものが有名で、ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラガスの両方が栽培されています。

ロワールのソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブランは、どちらも素晴らしく合います。

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フランスでは、茹でたアスパラガスに、オランデーズソースという卵黄に澄ましバター、レモン汁を合わせて塩で味つけたソースを合わせるのが一般的です。

○ドイツ


グリーンアスパラガスよりも、シュパーゲル=白アスパラガスが圧倒的に人気で、シーズンには、国民中が夢中になり、祭りが開かれたり、家族が集まってシュパーゲルパーティーをします。

日本人に例えるなら桜のような位置付けで、毎年シュパーゲルのシーズンを楽しみにしているそうです。

ベーリッツ産、ヴァルベック産、もっとも有名なのが、シュパーゲル発祥の地、シュヴェッツィンゲン産です。
もともと宮廷の庭で、王家のために栽培されていたため『王の野菜』や『金の野菜』と呼ばれています。

塩とレモンで茹でたシュパーゲルに、塩味の効いたハムやソーセージ、じゃがいもを添えて、食べられるのが伝統的です。
伝統的なソースは、澄ましバターのソースで、澄ましバターと卵黄を使ったオランデーズソースがポピュラーでよく合わせられます。

ワインは、ピノ・ブラン=ヴァイス・ブルグンダー、シルヴァーナーが一般的です。

イタリア


各地でアスパラガス祭りが開催され、シーズンになると賑わいます。

ヴェネト州のグラッパの産地でもあるバッサーノ・デル・グラッパが産地として、もっとも有名で、唯一の原産地表示D.O.Pのブランドホワイトアスパラガスです。

料理も有名で幾つかありますが、代表的なものが『アスパラージ・ビアンキ・コン・ルーヴォ』という、茹でたホワイトアスパラガスに、ゆで卵を添えたものがあります。

バッサーノ風は、茹でたアスパラガスに、ゆで卵をフォークで潰し、レモンを絞り、オリーブオイルを加えて和えたタルタルソースのような状態のソースをつけて食べます。

『リゾット・コン・アスパラージ・ビアンキ』はホワイトアスパラガスのリゾットです。地元では、どちらもヴェスパイオローナの白ワインを合わせます。しかしながらこのワインは、日本ではほとんど入手困難です。

下記からはいくつかの州をピックアップし、特徴を説明をしていきます。

【トレンティーノ・アルト・アディジェ州】

ホワイトアスパラガスをボルツァーノソースと合わせて食べます。このボルツァーノソースは、ゆで卵、エシャロット、ピクルスなどが入ったソースです。
そして、同郷のソーヴィニヨン・ブランの白ワインと合わせて楽しむ習慣があります。

【ロンバルディア州】

メッツァーゴの穂先がピンク色の珍しいアスパラガスが有名です。穂先がバラの蕾のようで、美しいです。苦味は少なく、甘く柔らかいのが特徴です。

【エミリア・ロマーニャ州】

グリーンアスパラガスが主に栽培されています。

【ピエモンテ州】

グリーンアスパラガスが主に栽培されています。グリーンアスパラガスと卵を合わせたオムレツ『フリッタータ・ディ・アスペラージ』がよく食べられます。

そして、グリーンアスパラガスを茹でてから、レモン汁とオリーブオイルをかけてフライパンで焼き、半熟の目玉焼きをのせ、上からパルメザンチーズをかけたアスパラガスミラネーゼも有名ですね。合わせるワインは、ロエロ・アルネイスの白ワインです。

【リグーリア州】

甘くてバターの香りのするクリーミーなパープルアスパラガスとピガート、ヴェルメンティーノが良く合います。

ルジェ・ド・シャトー・ギロー / シャトー・ギロー

シャトー・ギロー【Chateau Guiraud】
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ソーテルヌ1級の格付けに甘んじず、2011年より有機栽培で貴腐ワイン造りを行なっているシャトー・ギロー。
元よりミネラルの豊かな綺麗に1本筋の通った味わいでしたが、更に洗練されています。

辛口白ワインの樽熟成をボルドーで初めて行なったことでも知られています。貴腐ワインの熟成に使用した木樽を用い、まろやかな辛口白ワインを造っています。

グレープフルーツや白桃のようなフルーティーな香りと、ミント、蜂蜜やムスクの芳しくまろやかな香りが特徴的です。

フレッシュな酸、グレープフルーツの果皮のような苦味とカラメルのニュアンスが余韻に広がります。

価格も手頃で、香り味わい共に素晴らしいクオリティです。

ソテーした太いホワイトアスパラガスと合わせたいワインです。

  • 原産国:フランス
  • 産地:ボルドー
  • 品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
  • 生産者:シャトー・ギロー
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:2,330円

セバスチャン・リフォー・レ・カルトロン / セバスチャン・リフォー


サンセールを代表する有機栽培のドメーヌ・セバスチャン・リフォー。
爽やかで奥行きのあるキュヴェで、熟度の高いブドウからワイン造りをします。発酵に長い時間を要しますが、この間にワインに複雑味が齎されます。

リンゴのコンポートや、パッションフルーツのようなフルーティーでさわやかな香りに、カシスの芽やリンゴの花の蜜の甘い香りを感じます。

豊かな果実味に豊かなミネラル、溌剌とした酸が余韻まで長く続きます。

グリーンアスパラガスでもホワイトアスパラガスでも相性が良く、それぞれの香りや、瑞々しさを引き立てることができる万能選手です。

  • 原産国:フランス
  • 産地:サンセール
  • 品種:ソーヴィニヨン・ブラン
  • 生産者:セバスチャン・リフォー
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:3,360円

ミュスカ・ベルグハイム / マルセル・ダイス


テロワールを表現するのに長けたマルセル・ダイスは、アルザスを代表する造り手です。
このミュスカは、ベルグハイムの特に優れた区画で栽培したミュスカを、美しい酸を残すために早摘みにしたワインです。

グレープフルーツ、ペタルローズ、ムスクの香水のような甘やかな香しさがありながらも、キリっと辛口の味わいのコントラストが魅力的でです。

シンプルに茹でたホワイトアスパラガスに華を添えます。

  • 原産国:フランス
  • 産地:アルザス
  • 品種:ミュスカ・ダルザス、ミュスカ・オットネル
  • 生産者:マルセル・ダイス
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:3,360円

オーフェル・マルス / ドメーヌ・モス


元オランダサッカー代表選手の名とマセラシオンによるオレンジワインを掛けたワイン名というユニークなワイン。
平均樹齢40年以上のシュナン・ブランを使った味わい豊かな自然派ワインです。

白桃や洋梨のコンポートのようなフルーツの甘い香り、ジャスミン、カモミールのフローラルさもあり、杏仁豆腐のような香りがします。

濃厚な旨味に、塩味がかったミネラル、マセラシオンによる紅茶のようなタンニンなど複雑な構成で、いわゆるオレンジワインなんですが、実は卵黄のソースと相性が抜群です。

ホワイトアスパラガスにオランデーズソースをかけると、より濃厚に味わい深い料理に格上げしてくれます。

  • 原産国:フランス
  • 産地:ロワール
  • 品種:シュナン・ブラン
  • 生産者:ドメーヌ・モス
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:4,290円

フォン・ウィニング・ヴァイス・ブルグンダー・トロッケン / フォン・ウィニング

フォン・ウィニング ヴァイスブルグンダー
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ドイツのVDP設立の立役者フォン・ウィニングの造るヴァイス・ブルグンダーは、未承認ではありますが、ビオディナミ栽培で、樽発酵、樽熟成させて造られます。

完熟したマルメロ、レモンパイ、アーモンドの香り、ほんのり甘みのある果実味に、程よく樽のニュアンスが効いていて、軽やかな辛口白ワインです。

茹でたホワイトアスパラガスに澄ましバターをかけて食べてみて下さい。双方の旨味を最大限に引き出します。

  • 原産国:ドイツ
  • 産地:ファルツ
  • 品種:ヴァイス・ブルグンダー
  • 生産者:フォン・ウィニング
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:3,058円

シルヴァーナー・トロッケン・グーツヴァイン / ヴァーグナー・シュテンペル

ヴァグナー・シュテンペル
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プレミアムワインの生産者グループVDPのメンバーで、高く評価されています。

ラインヘッセンの最西部ジーファースハイム村の土壌はラインヘッセン唯一の火山性土壌という特異な環境です。

フレッシュなリンゴやグレープフルーツ、白胡椒の爽やかな香りとスモーキーな香りがとても美味しいです。

また、艶やかでトロリとした質感、ジューシーで、ミネラリーでエレガントな余韻を感じます。

シンプルに茹でたホワイトアスパラガスと好相性で、トロっとした質感が同調し、瑞々しさと甘さも豊かになる素晴らしい組み合わせです。
仕上げに白胡椒を振りかければ、もう完璧です。

  • 原産国:ドイツ
  • 産地:ラインヘッセン
  • 品種:シルヴァーナー
  • 生産者:ヴァーグナー・シュテンペル
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:2,240円

テルラン・ソーヴィニヨン・アスパラガス / ケラーライ・カンティーナ・テルラン


ホワイトアスパラガスの産地テルランで、年に1度アスパラガスのシーズンに販売される特別キュヴェです。

火山性土壌の強靭なミネラルのキャラクターが、背筋の伸びた凛とした味わいを齎します。

ホワイトアスパラガスの瑞々しさを引き立たせる爽やかな余韻に惚れ惚れします。

是非現地のように、ボルツァーノソースを添えて合わせてみてください。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:トレンティーノ・アルト・アディジェ
  • 品種:ソーヴィニヨン・ブラン
  • 生産者:ケラーライ・カンティーナ・テルラン
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:4,470円

エチケッタ・グリージャ・コッリ・ディ・ルーニ・ヴェルメンティーノ / ルナエ


リグーリア最高の造り手と呼ばれるルナエ。
リグーリア州では、昼夜の気温差があるため熟度と酸度の高いヴェルメンティーノが出来ます。

グレープフルーツや白い花の芳醇な香り、豊かな果実味にフレッシュな酸味が特徴的です。

また、塩味を伴うミネラル感に、グレープフルーツの果皮を思わせる心地よい苦味があります。

ヴェルメンティーノらしい塩味がかったミネラルが、ホワイトアスパラガスの甘さを引き立たせます。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:リグーリア
  • 品種:ヴェルメンティーノ
  • 生産者:ルナエ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:2,000円

ロエロ・アルネイス / ブルーノ・ジャコーザ


ランゲ伝統派三傑の一人ブルーノ・ジャコーザ。
バローロ、バルバレスコがものすごく有名ですが、ピエモンテの伝統品種のアルネイスの造り手としても、他を牽引しています。

青リンゴ、白桃やライチのフルーツが持つさわやかな香りに、アカシアの花の蜜、ライムストーン、アーモンド、澄ましバターのまろやかで芳醇な香りが最初に楽しませてくれます。

そして、濃厚でしっかりとした果実味を感じさせてくれて、しなやかな酸と豊かなミネラルが清涼感を与え、グレープフルーツの果皮のような心地良い苦味が全体を引き締める素晴らしい構成の白ワインです。

濃厚さと清涼感を兼ね備えたこのワインは、グリーンアスパラガスと卵を合わせたオムレツと抜群の相性です。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ピエモンテ
  • 品種:アルネイス
  • 生産者:ブルーノ・ジャコーザ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:4,460円

ピガート / ア・マッチャ


発酵の初期段階を皮付きのまま行い、澱引きもタンクの移し替えで行い、ピガートの旨味の詰まったワインです。

旨味の詰まったワインは、ミネラル分豊かで、酸高いレベルの酸と共に余韻まで長く続きます。

こちらのピガートは、5年以上熟成させて飲みたい素晴らしい白ワインです。

豊かなミネラルが、ホワイトアスパラガスの甘さと瑞々しい味わいを引き立たせます。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:リグーリア
  • 品種:ピガート
  • 生産者:ア・マッチャ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:4,000円

まとめ

アスパラガスと合わせたい基本のペアリングワインを紹介しました。

楽しいワインライフをお過ごし下さい。