アメリカでは「ピノ・グリ」を使った白ワインが人気です。ぜひ飲んでいただきたいおすすめのピノ・グリワインとその魅力をご紹介します。
白ワイン用のブドウ品種で真っ先に思い浮かぶものといえば、「シャルドネ」と「ソーヴィニヨン・ブラン」であると思いますが、その次は何が思い浮かぶでしょうか?
おそらく日本では「リースリング」と答える人が多いと思いますが、アメリカでは「ピノ・グリ(ピノ・グリージョ)」と答える人が多く、とても人気なワインとなっています。
日本ではまだまだ馴染みの薄い品種ではありますが、その魅力について触れてゆきたいと思います。
目次
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ピノ・グリ(ピノ・グリージョ)の特徴
「ピノ・グリ」はフランス語
フランス・アルザス地方やドイツ・バーデン地方、アメリカ・オレゴン州、ニュージーランドが主な生産地です。
白ぶどうの中では特に豊かなボディと果実味を持つぶどうで、酸味は落ち着いた印象でそれ程強くなく、まろやかでコクを感じさせる味わいになります。
「ピノ・グリージョ」はイタリア語
イタリアのフリウリやアルト・アディジェなどの地方、イタリア系の移民が多いニューワールドなどが主な生産地です。
酸を失いやすいぶどうのため、イタリアでは早めに収穫して軽やかな味わいに仕上げるスタイルが主体です。
ピノ・グリおすすめワイン7選
おすすめの「ピノ・グリ」ワイン7本を厳選してご紹介します。
おすすめピノ・グリ1:ファミーユ・ヒューゲル ピノ グリ クラシック
リッチで丸みがあるドライな味わいで、テリーヌ、白身肉、ソースの付いた魚との相性がとても良いです。
すべてのアルザスのブドウ品種のうち、ピノ・グリは最高のエージング ポテンシャル(長期熟成の可能性)を持っています。
- 原産国:フランス
- 産地:アルザス
- 格付け:AOCアルザス
- 品種:ピノ・グリ100%
- タイプ:白
- 生産者:ヒューゲル
- 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
- ボディ:フルボディ
- 容量:750mL
- 参考価格:3,400円
おすすめピノ・グリ2:シレーニ セラー・セレクション・ピノ・グリ
シレーニは一番売れているニュージーランドワインです。
ホークス・ベイの冷涼なテロワールで作られた、 ピノ・グリのフレッシュな果実味に満ちたクリーンな味わいが特徴です。
- 原産国:ニュージーランド
- 産地:ホークスベイ
- 格付け:なし
- 品種:ピノ・グリ100%
- タイプ:白
- 生産者:シレーニ
- 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750mL
- 参考価格:1,900円
おすすめピノ・グリ3:ポンジー ピノグリ
豊かな果実の香りにはハーブのニュアンス、果実味には格調高い酸やミネラルなどのバランスのとれた味わい。
パリッとした酸味を感じるレモンやライムのスッキリとした爽やかな風味が広がります。しっかりとした酸味があり、数日かけて開いていく味わいを楽しむのもおすすめです。
ハーブ風味のクラムチャウダー、サーモンのクリームシチュー、天ぷら、ローズマリーを利かせたニューヨークポテトなどの料理とよく合います。
- 原産国:アメリカ
- 産地:オレゴン
- 格付け:なし
- 品種:ピノ・グリ100%
- タイプ:白
- 生産者:ポンジー・ヴィンヤーズ
- 味わい:甘口★☆☆☆☆辛口
- ボディ:ライトボディ
- 容量:750mL
- 参考価格:4,104円
おすすめピノ・グリ4:ヤルデン ピノ・グリ
イスラエルが誇る最高のテロワール「ゴラン高原」の2箇所のブドウ畑から厳選して収穫されたピノ・グリを使用。
白いお花やみずみずしい日本梨、青りんごや花梨のエキゾチックで華やかなアロマが広がります。
シトラスの爽やかなニュアンスが風味をキュっと引き締め、わずかに舌にのこるスパイシー感と程よいミネラルが、味わいをさらに高品質なものへと押し上げています。
やや厚みのあるボディと豊かな果実味からは、ペアリングにオリーブオイルを施したお料理が思い浮かびます。カリカリに焼いた鮭のムニエル、チキングリル、ガレットなど、少しパリッと感がある料理と合わせると旨味の相乗効果をもたらしてくれます。
- 原産国:イスラエル
- 産地:ゴラン高原
- 格付け:なし
- 品種:ピノ・グリ100%
- タイプ:白
- 生産者:ゴラン・ハイツ・ワイナリー
- 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750mL
- 参考価格:2,890円
おすすめピノ・グリージョ1:ジオ バッファ ピノ グリージョ ビオロジコ
映画「ベッラ・ヴィータ」(監督Jason Baffa)の中で使用されたビオワイン。
主演のプロサーファーで環境保全活動家、クリス・デ・モロ(Chris Del Moro)がラベルをデザインしています。パタゴニア、BANKSなどのアパレルデザイナーとしても著名な方です。
カステラーニと親交の深いプーリアの生産者からのビオディナミコのピノ・グリージョを使用。
リンゴや洋ナシの香りや、シトラスのような爽やかさもあり、魚介だけでなくクリームを使ったパスタにもよく合います。
- 原産国:イタリア
- 産地:シチリア
- 格付け:なし
- 品種:ピノ・グリージョ100%
- タイプ:白
- 生産者:ジオ バッファ
- 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
- ボディ:ライトボディ
- 容量:750mL
- 参考価格:1,836円
おすすめピノ・グリージョ2:リザード ピノ・グリージョ
ドイツのピノ・グリージョは、よりボディがありバランスの取れた味わいが特徴です。
深みのあるフルーティーなアロマはサヤインゲン、パイナップルやアプリコットなどを思わせます。
このセミドライなピノ・グリージョはエレガントなスタイルで心地よい香りがあり、軽めのシーフード、フレッシュパスタやマイルドなチーズなどと合います。
- 原産国:ドイツ
- 産地:バーデン
- 格付け:なし
- 品種:グラウ・ブルグンダー(ピノ・グリージョ)100%
- タイプ:白
- 生産者:ペーター メルテス
- 味わい:甘口☆☆★☆☆辛口
- ボディ:ライトボディ
- 容量:750mL
- 参考価格:1,483円
おすすめピノ・グリージョ3:コンチャ・イ・トロ カッシェロ・デル・ディアブロ ピノ・グリージョ
その昔、貯蔵してあったワインのあまりのおいしさから盗み飲みが絶えなかったため、創立者ドン・メルチョー氏が『この蔵には悪魔が棲んでいる』という噂を流しました。
これにより、その美酒を守ったという『悪魔の蔵』の伝説を持つワインです。色調はクリーンで明るい緑がかった麦わら色。
フレッシュで上品な洋ナシのアロマが感じられます。しなやかな中にいきいきとした酸が心地よいワインです。
この蔵は今もなおコンチャ・イ・トロ社に現存し、大切なワインが眠っています。
- 原産国:チリ
- 産地:チリ
- 格付け:なし
- 品種:ピノ・グリージョ100%
- タイプ:白
- 生産者:コンチャ イ トロ
- 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
- ボディ:ライトボディ
- 容量:750mL
- 参考価格:1,728円
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ピノ・グリ(ピノ・グリージョ)は、近年アメリカをはじめ、世界中で人気が急上昇している品種です。
白ワインでお肉が食べたいときや、飲みごたえのある白ワインが欲しいときに重宝する品種ですので、ワイン選びの際に覚えておくとよいでしょう。ぜひお試しください。