魚介料理にピッタリ!コルテーゼのおすすめワイン5選【特徴や産地も解説!】

「今夜のディナーは魚介類がメイン!だけど、ワインはどうしよう…?」

そんなときに活躍してくれるのが、コルテーゼというブドウ品種のワインです。

あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、酸がしっかりとしたミネラル溢れる味わいで、魚介類を使った料理にピッタリなのです。

この記事では、そんなコルテーゼというブドウ品種の特徴や産地について解説し、おすすめのコルテーゼのワインを紹介しています。ぜひ参考にしてください。

コルテーゼとは

コルテーゼ
コルテーゼのワイン畑

コルテーゼとは主にイタリアのピエモンテ州の南部で栽培されている白ワイン用のブドウ品種です。その栽培には、湿度が低い、粘土質の痩せた土壌が適すると言われています。

コルテーゼから造られるワインは、柑橘系の果実のようなフレッシュな香りとしっかりとした酸、ミネラル感あふれる味わいが特徴です。

また、デイリーワイン向きのシンプルなものから優美で複雑な味わいのもの、それからスパークリングワインまで、幅広いスタイルのワインが造られます。

コルテーゼの代表的な産地:ガヴィ(ピエモンテ州)

コルテーゼは主にイタリア北西部に位置するピエモンテ州で栽培されています

ピエモンテとは「山のふもと」を意味する言葉で、その名の通りアルプス山脈の南側のふもとに広がる州です。トスカーナ州と並び、高級ワインの産地としても知られています。

そんなピエモンテ州のなかでも、特にコルテーゼの代表的な産地が、州南東部に位置するアレッサンドリア県のガヴィ

ガヴィ
ガヴィの町並み

ガヴィの丘陵地帯は粘土石灰質に凝灰岩が混ざる土壌に、地中海の影響を受ける温暖な気候で、コルテーゼがよく成熟する環境に恵まれており、非常に優美な白ワインが生まれます。

なお、ワイン名に「ガヴィ」という地名を入れる場合は、イタリアのワイン法で100%コルテーゼを使わなければならないと定められています。つまり、「ガヴィ」を名乗るワインは、すべてコルテーゼ100%で造られたワインなのです。

ガヴィでは次の5つのタイプのコルテーゼのワインが造られています。

ガヴィ(スティルワイン)

ガヴィ地区で造られる、キレの良い酸味を持つ白ワインです。ワイン法で、コルテーゼを100%使用することのほかに、アルコール度が10.5%以上あることと、少なくとも1年間は熟成(うち6か月は瓶内熟成)させなくてはならないことが定められています。

ガヴィ・リゼルヴァ(スティルワイン)

ガヴィ・リゼルヴァは、ガヴィの規定に加え、アルコール度が11%以上あることが定められています。アルコール度が高い分、通常のガヴィに比べてコクと厚みのある味わいが特徴です。

フリッツアンテ

「フリッツアンテ」とは弱発泡性のスパークリングワインのこと。

一般的なスパークリングワインには3気圧以上のガス圧がありますが、それ以下のガス圧のワインは、フリツァンテのような弱発泡性ワインに区分されます。

泡の刺激がそれほど強くなく、優しい口当たりが特徴で、食前酒や前菜と合わせて飲むのにもピッタリです。

スプマンテ
スプマンテ

スプマンテ

「スプマンテ」とはイタリアでスパークリングワインを表す言葉。スパークリングワインを造るときには何通りかの製法がありますが、スプマンテの多くは、「シャルマ方式」というタンク内で二次発酵を起こさせる製法で造られています。この製法では、コストを抑えつつ、ブドウ本来のアロマがよく現れたスパークリングワインが造れます。

ガヴィのスプマンテも、コルテーゼの柑橘類やリンゴ、ハーブのようなアロマがよく現れた、フレッシュな味わいが特徴的。食前酒としても、さっぱりとしたワインが飲みたいときにもおすすめです。

リゼルヴァ・スプマンテ・メトド・クラシコ

「メトド・クラシコ」とは、スプマンテを造るときの製法のひとつで、スティルワイン(発泡してない普通のワインのこと)を瓶に詰め、糖分と酵母を加えて瓶内で二次発酵を起こさせる製法のこと

高級スパークリングワインの代表格であるシャンパーニュと同じ製法です。

この製法で造られたガヴィのスプマンテは、長期の瓶内熟成によって複雑なアロマが形成され、深みのある味わいに仕上がります
ちょっとリッチなスパークリングワインで乾杯したいときにおすすめです。

コルテーゼのワインと相性のいい料理

魚介パスタ
フレッシュで爽やかな香りやしっかりとした酸味やミネラル感が持ち味のコルテーゼのワインは、特に魚介類を使った料理とよく合います

魚介類をメインの具材に使ったパスタやピザに合わせてもいいでしょう。和食なら、塩で食べる天ぷらやお刺身などにもよく合います。

また、ピエモンテ州の郷土料理である、火にかけたアンチョビソースに野菜をつけて食べる「バーニャ・カウダ」や、ピーマンにツナやケッパーを詰めた「ペペローネ・リピエーノ」などとも抜群の相性です。

おすすめのコルテーゼのワイン5選

 ガヴィ・アウロラ 2018 ロベルト・サロット

手頃な価格のコルテーゼのワインをお探しの方におすすめの1本が、こちらの『ガヴィ・アウロラ』です。

生産者のロベルト・サロットのモットーは、「良いガヴィを高くない値段で」。その言葉通り、非常にコストパフォーマンスに優れる1本です。

グレープフルーツを思わせる爽やかな香りに、豊かな果実味といきいきとした酸のバランスの良い味わい。長期熟成も可能で、熟成させるとよりまろやかな味わいに変化します*。

サラダやブルスケッタ、オイルサーディンなどと抜群の相性です。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ピエモンテ
  • 格付け:ガヴィ(D.O.C.G.)
  • 品種:コルテーゼ100%
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:ロベルト・サロット
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:1,300円~1,700円

ガヴィ 2018 テヌータ・デル・メロ

自然派ワインやオーガニックワインをお求めの方におすすめの1本がこちら。

生産者のテヌータ・デル・メロは、日当たりの良いガヴィの丘陵地に10haの畑を所有し、化学薬品は一切使用せず、自然のリズムとサイクルに調和させた「ビオディナミ農法」でブドウを栽培し、ワイン造りをおこなっています。

レモンやライム、ハーブなどの爽やかな香りに、フレッシュな果実味と程よい酸味の織り成す清涼感ある味わいが特徴的。

バーニャ・カウダをはじめとする野菜料理に、天ぷらやお刺身などとも相性のいい、フード・フレンドリーなワインです。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ピエモンテ
  • 格付け:ガヴィ(D.O.C.G.)
  • 品種:コルテーゼ100%
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:テヌータ・デル・メロ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:1,800円~2,300

ガヴィ 2016 フラテッリ・ジャコーザ

ワンランク上のコルテーゼのワインをお探しの方におすすめ1本がこちら。

生産者のフラテッリ・ジャコーザ社は、ピエモンテ州に拠点を構え、「ワインの品質は畑で決まる」を基本理念とし、ブドウの持つ性質を最大限に引き出すことに力を注いでいます。

同社が手掛ける『ガヴィ』は、柑橘系の果物や白い花、ハーブのような香りに、フレッシュな果実味とコルテーゼ特有のキリッとした酸が調和した爽やかな味わいが特徴的
後味にほろ苦い余韻が残ります。

少し低めの温度で飲むと、その持ち味が存分に発揮されるでしょう。

グリーンサラダやバーニャ・カウダ、魚介のカルパッチョなどと抜群の相性です。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ピエモンテ
  • 格付け:ガヴィ(D.O.C.G.
  • 品種:コルテーゼ100%
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者:フラテッリ・ジャコーザ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:1,800円~2,300

ガヴィ ラ・スコルカ

特別な日に飲みたいコルテーゼのワインをお探しの方におすすめ1本がこちら。

生産者であるラ・スコルカは1919年に創業し、コルテーゼが素晴らしいワインになると確信し、ワイン造りを続けました。その結果、ラ・スコルカのガヴィはすばらしいワインになり、高品質ワインとしてのガヴィのイメージを確立したのです。

そんなガヴィの立役者ともいえるラ・スコルカのガヴィは、樹齢60年以上の木から収穫された厳選ブドウのみを使用して、厳格に伝統手法を貫きながら造られています。

リンゴや洋ナシを思わせる香りに、火打ち石やアーモンドのニュアンス、豊かなコクと深みのある味わいが特徴的。

鶏肉を使った料理や白トリュフなどの高級食材、カステルマーニョなどのピエモンテ州産のチーズとも相性抜群です。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ピエモンテ
  • 格付け:ガヴィ(D.O.C.G.
  • 品種:コルテーゼ100%
  • タイプ:白ワイン
  • 生産者: ラ・スコルカ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:6,900円~8,900

ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ スプマンテ ブリュット ロヴェレッロ  2018  ブローリア

コルテーゼのスプマンテでおすすめの1本がこちら。

生産者のブローリアはガヴィの名門ワイナリーと知られ、その自社畑では西暦972年からブドウ栽培がされていたという文献が残っています。

きめ細やかな泡立ちに、青リンゴや白桃、ミネラルの涼しげな香り、フレッシュな果実味とガヴィ特有の心地よい酸味が溶け合った透明感ある味わいが特徴的

食前酒として飲んだり、前菜や魚料理、軽めの肉料理などと合わせて飲むのがおすすめです。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ピエモンテ
  • 格付け:ガヴィ(D.O.C.G.
  • 品種:コルテーゼ100%
  • タイプ:スパークリングワイン
  • 生産者:ブローリア
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:3,300円~3,800

まとめ

コルテーゼのブドウ品種の特徴や産地、さまざまなタイプのコルテーゼのワインをご紹介しました。

「魚介料理に合う、爽やかな白ワインが欲しい!」というときは、ぜひこの記事を参考にしていただきながら、とっておきの1本を選んでくださいね。