メルロー種のワインおすすめ7選【赤ワイン好き必見!ボルドーからチリまで】
K.A.K.A.

高級ワインから日常で飲めるデイリーワインまで、様々なシーンで大活躍するメルロー種のおすすめワインを7本をご紹介します。
ボルドー、イタリア、オーストラリアなど各国のメルローを飲み比べてみてください。

カベルネ・ソーヴィニヨンと並び、フランス・ボルドー地方に端を発し世界中で栽培されている黒ぶどう品種であるメルロ(メルロー)

カベルネ・ソーヴィニヨンはスパイシーでタンニン(渋み)がしっかりとしているので、ワインを飲みなれている方に好まれる傾向にありますが、

メルローは芳醇でまろやかな味わいでありタンニンも柔らかいので、ワインを飲みなれていない方にも比較的飲みやすい傾向にあります。

しかし、飲みやすいからといって日常用の赤ワインを産出するだけでなく、世界最高峰のワインはメルロー100%で造られるものもあります。

今回は、高級ワインからデイリーワインまで幅広く対応できるメルローの魅力を探ってゆきましょう。

合わせておすすめのメルロー種ワインを7種ご紹介しますね。

世界最高峰のメルロー産地:ボルドー右岸

フランス・ボルドー地方と言えば世界に名だたるワインを産出する地域ですが、赤ワインの産地としてはボルドーの中でも大きく2つに分かれます。

ガロンヌ川からジロンド川の左岸に位置するのが、メドックというカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした赤ワインを産出する地域で、シャトー・マルゴーやシャトー・ラトゥールなどはこちらに位置します。

 

対して、ドルドーニュ川からジロンド川にかけての右岸に位置するのがボルドー右岸と呼ばれる地域で、その中でもポムロールとサン・テミリオンという地域から世界最高峰のメルローは生み出されます。

ポムロールの中で最も有名なワインはシャトー・ペトリュスです。

もはやワインというより神話の象徴として語られる伝説的なワインで、他の追随を許さない孤高のグラン・ヴァン(偉大なワイン)です。参考までにこのくらいの価格がするという一例をこちらに記しておきます。

同じメルロー種でもポムロール産はより動物的な印象が強いのに比べて、サン・テミリオン産は比較的しなやかで酸が強い傾向にあります。

サン・テミリオンの中でまず知っておきたい赤ワインは「シャトー・シュヴァル・ブラン」です。

シュヴァル・ブランとは「白馬」という意味で、この地域の最高峰の格付けにあたるグラン・クリュ・クラッセ・Aに君臨するシャトーの一つです。

ペトリュスやシュヴァル・ブランのような世界最高峰のメルロはいつかは飲んでみたい存在ですが、ボルドー右岸のメルローが全てこれほど高価なものであるという訳ではありません。

手の届く範囲で十分にメルロの素晴らしさを味わえるワインもありますので、ここでは特に人気のボルドー産メルロー2種と、アメリカ、チリ、イタリアなどのメルロー主体ワインをご紹介します。

おすすめメルロー1:プピーユ

とあるワインコンテストでペトリュスと最後まで肩を並べて競い合い、またフランスのワイン誌のボルドーワインのブラインド・テイスティング(銘柄を伏せてその中身だけで飲み比べをし、品質を吟味すること)450種の中で1位を獲得

漫画『神の雫』にも登場した大人気の銘柄です。

  • 原産国:フランス
  • 産地:ボルドー
  • 格付け:AOCコート・ド・カスティヨン
  • 品種:メルロ100%
  • タイプ:赤
  • 生産者:シャトー・プピーユ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:3,990円

おすすめメルロー2:シャトー・モン・ペラ

シャトー・モンペラ ルージュ2014 750ml

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ボルドー右岸のメルロ種を使用した赤ワインとしてプピーユに並んで有名なのが、シャトー・モン・ペラです。

人気の理由は、こちらもやはり『神の雫』に掲載されたこと。作品内では「オーパス・ワン」に引けを取らない」と紹介されました。

さらに、ドイツのワイン誌でシャトー・ラフィット・ロートシルトやシャトー・マルゴーといったボルドー5大シャトーよりも高い評価を得たことで、人気に拍車がかかりました。

  • 原産国:フランス
  • 産地:ボルドー
  • 格付け:Aocコート・ド・ボルドー
  • 品種:メルロ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン
  • タイプ:赤
  • 生産者:デスパーニュ家
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:2,608円

おすすめメルロー3:メルロ ファットリア ラ レッチャイア

ボルドー以外の有名なメルローの産地としてまず挙げられるのがイタリア・トスカーナ。

元々はサンジョヴェーゼ種を中心に伝統的なワインメイキングで名を馳せた産地です。

しかし伝統的な製法とは別に、とにかく素晴らしいワインを造りたいという生産者の意欲のもと、国際品種を使用したり、イタリアワイン法に沿わずに新たなワインが産出されました。

そのようなワインは「スーパートスカーナ」あるいは「スーパータスカン」と呼ばれます。

その中でもメルロー100%で造られる「マッセート」は、品質面もさながら、価格においてもボルドー右岸の最高峰を凌駕する勢いです。

マッセート[2014](赤ワイン)

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スーパートスカーナは国際的な評価が高く、高価格で取引されるものも多いのですが、日常的に楽しめる価格帯のものもあります。

おすすめはこちらのラ・レッチャイア。トスカーナ伝統の大樽を使い、国際品種メルローを醸すという新旧入り混じったスタイルで、新たな価値を生み出しています。

程よく熟成した飲み頃ヴィンテージがリーズナブルな価格で楽しめるところも、おすすめのポイントです。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:トスカーナ
  • 格付け:IGTトスカアーナ
  • 品種:メルロ100%
  • タイプ:赤
  • 生産者:ファットリア・ラ・レッチャイア
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:2,322円

おすすめメルロー4:ボーリュー・ヴィンヤード プレステージ メルロ

フランスやイタリアのメルローは、世界的に見れば相対的に柔らかくしなやかな味わいのもの、果実以外のニュアンスが多く出ているものが主流です。

それに対し、ニューワールドと呼ばれる地域には果実味のはっきりとしたメルローが多いです。

中でも、カベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地として名高いアメリカ・カリフォルニアのナパ・ヴァレーは、同様に素晴らしいメルロー種のワインも産出しています。

高級ワイン産地として名高いナパ・ヴァレーですが、リーズナブルに楽しめるメルローの代表格がこちらのボーリュー・ヴィンヤードから産出されています。

スペアリブの照り焼き、ボロネーゼ、クロックムッシュなどの料理と相性抜群です。

  • 原産国:アメリカ
  • 産地:カリフォルニア
  • 格付け:なし
  • 品種:メルロ主体
  • タイプ:赤
  • 生産者:
  • 味わい:甘口☆☆★☆☆辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:2,322円

おすすめメルロー5:ブライアン・フレッチャー メルロ

オーストラリアのマーガレット・リヴァーもナパ・ヴァレー同様カベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地として名高いですが、同様に上質なメルローを産出します。

濃厚しっかりなワインのイメージがあるオーストラリアですが、近年はナチュラルなワインメイキングを嗜好する生産者が増え、ブライアン・フレッチャーは自然への敬意を土地の個性を表すスタイルでリスペクトされています。

  • 原産国:オーストラリア
  • 産地:マーガレットリヴァー
  • 格付け:なし
  • 品種:メルロ100%
  • タイプ:赤
  • 生産者:ブライアン・フレッチャー
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアム~フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:3,024円

おすすめメルロー6:コノスル・メルロー・ビシクレタ・レゼルバ

ここまでは上質なおすすめメルローと言えどもそれなりのお値段がするものを紹介してきましたが、こちらではとにかくリーズナブルながらもメルローの特徴をしっかりと味わえるワインを紹介します。

安旨ワインの代表格としてその地位を確立しているコノスル。

「安いのに美味い」ではなく「美味い、なのに安い」それがコノスルです。程よい果実味でクセが無いので毎日飲むには最適です。

  • 原産国:チリ
  • 産地:ヴァレ・セントラル
  • 格付け:なし
  • 品種:メルロ主体
  • タイプ:赤
  • 生産者:ヴィーニャ・コノスル
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:683円

おすすめメルロー7:金賞ボルドーワインセット

メルローの魅力を知りたいなら、多数のワインを飲み比べるのが一番の近道。

中でも金賞ボルドーワインセットは、ボルドーの中でも右岸のマイナーな地区や広域から採れるぶどうを使用しているので、リーズナブルながら上質なメルロの味わいを楽しむことが出来ます。

是非多数のメルローを比較してみて、あなた好みのメルロー種ワインを見つけましょう。

まとめ


いかがでしたでしょうか?

メルローは良い意味で中庸なぶどう品種なので、メルローそれ自体の魅力を知ることも大切ですが、あなたの好きなタイプを知るための手がかりとして大切な品種でもあります。

まだ好みが定まらない方や、沢山の人が集まる場にワインを持っていくときなど、メルローは非常に重宝しますので「困ったらメルロー」と覚えておくとよいでしょう。