今回はマルベックのおすすめワイン5本をご紹介します!
マルベックの特徴・味わい・主な産地・料理との合わせ方についても併せてご覧ください。
「マルベック」という赤ワイン用のブドウ品種をご存知でしょうか?
カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールほどメジャーな品種ではありませんが、このブドウが醸し出す濃厚なワインの味わいの虜になってしまう人が多いのも事実なのです。
リーズナブルな価格帯のマルベックのワインはデイリーワインやBBQなどのレジャーにもおすすめ!
今回の記事では、マルベックの特徴や料理との合わせ方、マルベックのおすすめワイン5選をご紹介します。
目次
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マルベックってどんな品種?
マルベックとは、フランス南西部、カオールを起源とする赤ワイン用のブドウ品種です。カオールでは「コット」や「オーセロワ」といった呼び名でも親しまれています。
現在その栽培量が最も多いのはアルゼンチンで、アルゼンチンを代表する品種にもなっています。
そのワインの特徴は「ブラックワイン(黒ワイン)」と呼ばれるほど色調が濃いこと。他の赤ワイン用品種に比べてもポリフェノールの含有量がとりわけ多いため、健康効果も期待できるでしょう。
香り・味わい
マルベックのワインにはブルーベリーやブラムなどの黒系果実の香りやスミレやバラといった花の香りが現れます。
そして、豊かな果実味の感じられる濃厚で力強いフルボディのワインになります。
また、長期熟成によりスパイスやタバコなどのニュアンスが現れて香りに複雑性が増し、口当たりがより滑らかになります。
マルベックの主な産地
カオール
フランスの南西部、ロット川沿いに広がるカオール。
雨が少なく、秋にはオタンと呼ばれる温暖な風が吹きブドウが熟しやすい環境です。
カオールでは、マルベック単一品種のワインの他にも、マルベックを70%以上使用し、メルロやタナといった品種をブレンドしたワインの生産も認められています。
一般的にカオールのワインは若すぎると酸味やタンニンが強く感じられるため、5年以上熟成させたものを選ぶと良いでしょう。
アルゼンチン
19世紀後半にフランスからマルベックが持ち込まれたアルゼンチン。現在では世界一のマルベックの栽培面積を誇っています。
アルゼンチンでは、雨も少なく日照量が豊富で昼夜の寒暖差が激しいため、ブドウが病害にかかりにくく、良質なブドウが育ちます。
マルベックの栽培にも非常に適しており、カオールのマルベックのワインに比べ比較的穏やかな味わいになる傾向があります。
その他
上記の産地以外にも、フランスのボルドー地方では、マルベックがブレンド用のブドウとして栽培されています。
また、アルゼンチンからアンデス山脈を越えたチリでも、マルベックを主体としたワインや、マルベック単一のワインが造られています。
マルベックのワインと相性の良い料理
牛肉料理
濃厚な味わいのマルベックのワインには、同じく肉本来の味が濃厚な牛肉の料理が抜群の相性です。
穀物よりも牛肉が安いと言われるアルゼンチンの一般家庭では、牛肉料理とマルベックのワインを合わせるのがスタンダードになっているのかもしれませんね。
ビーフステーキはもちろん、ビーフシチューやハンバーグ、肉じゃが、すき焼きなど、あらゆる牛肉料理と好相性です。
鴨のコンフィ
低温の油でじっくりと調理した鴨のコンフィはカオールの郷土料理のひとつ。
一般的なご家庭で鴨のコンフィを作る機会はあまり無いかもしれませんが、フレンチのレストランなどで見かけた時には、ぜひカオールのマルベックワインと一緒に召し上がってください。
同じ産地のワインと料理のマリアージュをたっぷり堪能できるはずです。
濃厚で力強いフルボディのマルベックにはお肉料理が相性抜群!ぜひお試しください。
ここからはリーズナブルな価格で飲めるおすすめのマルベックワインをご紹介します!
マルベックワインのおすすめ5選
ビニャルバ・マルベック・レゼルバ
イギリスのワイン雑誌、「デキャンター」においてアルゼンチンのマルベックワインの中でナンバー・ワンを獲得した注目のワインがこちら。
「南米のナパヴァレー」と呼ばれるアルゼンチンのメンドーサ地区の最高樹齢102年という古樹のブドウがふんだんに使用されているため、力強い果実の濃縮感と複雑な味わいが感じられます。
とてもこの価格とは思えない味わいで、非常にコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
ボリューム感のある味わいのため、『ビーフステーキ』や『ビーフシチュー』などボリュームのある牛肉料理とよく合います。
- 原産国:アルゼンチン
- 産地:メンドーサ
- 品種:マルベック
- 生産者:ビニャルバ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:フルボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:1,980円(税別)
ミッシェル・トリノ コレクション・マルベック
ミッシェル・トリノはアルゼンチンの北西部、「アルゼンチンのワインの至宝」と讃えられるカファジャテを代表する生産者の一つ。
そのブドウ園があるのは、標高1700メートルの地。雨が少なく乾燥し、昼夜の寒暖差が大きいため高品質なワインしか造れないと言われるほどブドウ栽培に理想的な環境です。
プラムやチェリーのような甘酸っぱい香りに、オーク樽熟成に由来するチョコレートのような香り、なめらかな舌触りを楽しめる1本です。
適度なボリューム感のため、『ローストビーフ』や『ハンバーグ』など適度なボリュームの牛肉料理によく合います。
- 原産国:アルゼンチン
- 産地:カファジャテ
- 品種:マルベック
- 生産者:ミッシェル・トリノ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:フルボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:830円(税別)
クマ・オーガニック・マルベック
アルゼンチンの有機認証機関であるアルゼンサートの認証を受けたマルベックのオーガニックワイン。
オーガニックワインとは化学肥料や農薬などを使用せず、自然に近い状態で有機栽培されたブドウから造られた、添加物の少ないワインのことをいいます。
生産者は先に紹介したミッシェル・トリノ。
熟した果実の香りに、深みのある、バランスの取れた味わいで『ローストポーク』や『ラムチョップ』などあらゆる『肉料理』と好相性です。
- 原産国:アルゼンチン
- 産地:カルチャキ・ヴァレー/カファジャテ
- 品種:マルベック
- 生産者:ミッシェル・トリノ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:フルボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:850円(税別)
シャトー・サンディディエ・パルナック
1755年に創立して以来、カオールを拠点にフランス南西地方のワイン造りの発展に貢献してきたシャトー・サンディディエ・パルナック。
ロット川流域の砂利や砂礫、粘土などの様々な成分を含んだ土壌と温暖な気候のもとで育まれたマルベックを主体としメルロが30%ブレンドされたこちらのワインは、深みのある、調和のとれた味わいが特徴です。
メルロに由来する丸みも感じられるため、『すき焼き』や『豚の角煮』など甘辛い味つけの肉料理によく合います。
- 原産国:フランス
- 産地:南西部/カオール
- 品種:マルベック70%・メルロー30%
- 生産者:シャトー・サンディディエ・パルナック
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:1,720円(税別)
カオール シャトー デュ セードル
フランスのミシュラン星付きの店の多くがそのワインを採用するほど、絶大な人気を誇る生産者、シャトー・デュ・セードル。
カオールの中でも特に良質な土壌の区画にブドウ畑を所有し、家族経営ながら、徹底した管理のもとでブドウ栽培とワインの醸造を行っています。
ダークチェリーやプラムの香りに、果実の凝縮感と力強さが感じられる、マルベックやカオールのテロワールの特徴がよく現れたワインと言えるでしょう。
また、2012年以降のヴィンテージのものは、フランスのオーガニック認証機関であるアグリキュルチュール・ビオロジックの認証を取得しています。
『鴨のコンフィ』や『フォアグラ』などカオールの郷土料理とよく合います。
- 原産国:フランス
- 産地:南西部/カオール
- 品種:マルベック
- 生産者:シャトー・デュ・セードル
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:フルボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:3,250円(税別)
まとめ
マルベックのワインについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
肉料理に合い、価格もリーズナブルなものが多いマルベックのワインはデイリーワインにもピッタリ!
さらにはバーベキューのようなレジャーシーンでも大活躍してくれますよ。
ぜひこの機会に、マルベックのワインを試してみませんか?