サンジョヴェーゼとは?おすすめワイン7本をご紹介【味わい・特徴・産地など】
K.A.K.A.

エレガントなものから力強いものまで、おすすめのサンジョヴェーゼを7本厳選してご紹介します。

イタリアワインを語るうえで欠かすことの出来ない品種、それがサンジョヴェーゼ

日本において最も有名なイタリア産赤ワイン、キャンティに使用されることで知られていますが、サンジョヴェーゼの魅力はキャンティのみに留まることはありません。

サンジョヴェーゼを使用した主なワインや、産地ごとの特徴について触れてゆきます。

サンジョヴェーゼの素晴らしさを体現する土地:トスカーナ

トスカーナを知ること、それはサンジョヴェーゼを知ることでその70%は完結すると言っても過言ではありません。

まず知っておきたいのは、トスカーナのサンジョヴェーゼのタイプは大きく2つに分かれるということです。

一つはキャンティ・クラシコに代表されるエレガントなスタイル。キャンティは軽やかで飲みやすいのが身上ですが、キャンティ・クラシコはそれよりもしなやかさが持ち味

もう一つはブルネッロ・ディ・モンタルチーノに代表される力強いスタイル。ブルネッロは厳密に言えばサンジョヴェーゼ・グロッソというサンジョヴェーゼの亜種ですが、サンジョヴェーゼを理解するうえでブルネッロは押さえておくべきです。

サンジョヴェーゼのおすすめワイン

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上記でお伝えした2タイプのおすすめワインをそれぞれご紹介致します。

おすすめサンジョヴェーゼ1:キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ランチャ フェルシナ

キャンティ・クラシコは80%以上サンジョヴェーゼを使用すれば他の品種をブレンドしても良いという規定になっていますが、フェルシナは100%サンジョヴェーゼでキャンティ・クラシコを造り続けています

ベラルデンガというキャンティ・クラシコの中でも最上の地のポテンシャルが十分に発揮されており、この1本を飲めばサンジョヴェーゼの素晴らしさに目覚めること間違いありません。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:トスカーナ
  • 格付け:DOCGキャンティ・クラシコ
  • 品種:サンジョヴェーゼ100%
  • タイプ:赤
  • 生産者:フェルシナ
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:ミディアム~フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:6,134円

おすすめサンジョヴェーゼ2:コッレディラ キャンティ クラッシコ グラン セレツィオーネ  バローネ リカーゾリ

イタリアワインの格付けは、フランス・ブルゴーニュのような一級畑や特急畑などの序列が為されていません。

同じDOCGの中での優劣が分かりづらいという点で理解されにくいようですが、グラン・セレツィオーネは言うなればキャンティ・クラシコの特急畑です。

「キャンティ・〇〇」と名の付くワインは数多ありますが、「最高峰のキャンティはどれか?」と問われるならば「グラン・セレツィオーネだ」という回答に辿り着きます。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:トスカーナ
  • 格付け:DOCGキャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ
  • 品種:サンジョヴェーゼ100%
  • タイプ:赤
  • 生産者:バローネ・リカーゾリ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:6,890円

おすすめサンジョヴェーゼ3:ベリーニ キャンティ

ここまではキャンティの上級クラス、サンジョヴェーゼの最高峰について触れてきましたが、こちらはキャンティの入門編です。

サンジョヴェーゼの性格というよりはキャンティの性格を知るうえでの入口としておすすめですが、ただ単に軽いだけではない、軽やかさの中にもチャーミングな果実味がしっかりと味わえるのが魅力です。

雑誌『男子食堂』において「1000円以下のおすすめ赤ワイン」部門でトップに輝いた、著名なソムリエ陣も評価する1本です。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:トスカーナ
  • 格付け:DOCGキャンティ
  • 品種:サンジョヴェーゼ80%、カナイオーロ10%、マルヴァジーア・ビアンカ10%
  • タイプ:赤
  • 生産者:ベリーニ
  • 味わい:甘口☆☆★☆☆辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:900円

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの世界

エレガントさが身上のキャンティ・クラシコと対比し、力強さが身上のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

トスカーナを代表するだけでなくイタリアを代表する銘醸地ですが、この地の魅力的なワインについて触れてゆきます。

おすすめサンジョヴェーゼ4:バンフィ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

バンフィ社はモンタルチーノの丘に800ヘクタールもの広大な土地を持ち、輸出産業として最も成功しているブルネッロの生産者の一人です。

しっかりとしたボディとしなやかで複雑な味わいが特徴で、濃いめのルビーレッド。

エーテルとわずかに感じるバニラの香り、ソフトで凝縮感があり、リコリス(甘草)やスパイス、タールを感じさせるような味わいのフルボディのワインです。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:トスカーナ
  • 格付け:DOCGブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
  • 品種:サンジョヴェーゼ・グロッソ100%
  • タイプ:赤
  • 生産者:バンフィ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:6,800円

おすすめサンジョヴェーゼ5: ロッソ ディ モンタルチーノ 2014 ポッジオ ディ ソット

漫画『神の雫』にも掲載された、ブルネッロ最高峰の生産者の一人がソットです。

力強さだけでなく、エレガントさ、深遠さ、スケール感、その全てにおいて飲み手を圧倒します

2014年ヴィンテージはブルネッロとしてリリースするにはその品質に納得の行っていないソットは、格下のロッソ・ディ・モンタルチーノとしてリリースしています。

ソットのブルネッロの畑のぶどうと全く同じワインメイキングであるにも関わらず、通常の年より廉価で楽しむことができます。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:トスカーナ
  • 格付け:DOCロッソ・ディ・モンタルチーノ
  • 品種:サンジョヴェーゼ・グロッソ100%
  • タイプ:赤
  • 生産者:ポッジオ・ディ・ソット
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:10,000円

リーズナブルに楽しむサンジョヴェーゼ

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次の2本は1000円程度で購入可能ですので、難しいことを考えずにまずはどんどんトライしてみましょう。

イタリアの中ではトスカーナ以外にも、土地ごとの特色が豊かなサンジョヴェーゼが産出されています。

肩ひじ張らず気軽に楽しめる赤ワインであることも魅力の一つです。

おすすめサンジョヴェーゼ6:タヴェルネッロ サンジョヴェーゼ

「世界No.1イタリアテーブルワイン」の称号に恥じない品質は、カジュアルな飲食店において数多く供されていることが物語っています。

イタリア語で「小さな居酒屋」を意味するタヴェルネッロはイタリアで30年以上も愛されているブランドです。

はっきりとした赤い果実を感じる香り。柔らかい口当たりで、バランスがよく、優しい味わいです。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:エミリア・ロマーニャ
  • 格付け:DOCサンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ
  • 品種:サンジョヴェーゼ100%
  • タイプ:赤
  • 生産者:ポッジオ・ディ・ソット
  • 味わい:甘口☆☆★☆☆辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750mL
  • 参考価格:734円

おすすめサンジョヴェーゼ7:モンテベッロ サンジョヴェーゼ・デル・ルビコーネ

マグナムボトルが超廉価にて楽しめるのがこちら。

ホームパーティーなど人が多数集まる場において大きなボトルは目立つので、話のネタとなり場が盛り上がること間違いありません

輝きのあるルビー色。すみれを思わせる繊細な香りが特徴的で、辛口かつさわやかでフルーティな味わいです。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ヴェネト
  • 格付け:IGTサンジョヴェーゼ・デル・ルビコーネ
  • 品種:サンジョヴェーゼ主体
  • タイプ:赤
  • 生産者:G.I.V.
  • 味わい:甘口☆☆★☆☆辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:1500mL
  • 参考価格:1,060円

サンジョヴェーゼに合う料理

キャンティ・クラシコのようなエレガントなスタイルのサンジョヴェーゼにはトマトソースベースの料理が良いでしょう。例えば牛肉のラグーのパスタや、ピッツア・マルゲリータがよく合います。

またブルネッロのような力強いスタイルのサンジョヴェーゼには、グリルした牛肉や子羊のカツレツなどボリューミーな肉料理とよく合います。

総じて、日本の家庭やカジュアルなレストランなどでなじみのあるイタリア料理でしたら、だいたいにおいて好相性をみせてくれることでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

サンジョヴェーゼと一口に言っても、キャンティ・クラシコのようなエレガントなスタイルと、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのような力強いスタイルに二分されることを覚えておきましょう。

また、サンジョヴェーゼの生産地はトスカーナが中心ですが、イタリア国内でもいろいろな土地で地方色豊かかつリーズナブルなサンジョヴェーゼが造られていることも覚えておきましょう。

ぜひ色々飲み比べて、味の違いを愉しんでみてください。