おすすめのミディアムボディ赤ワインをご紹介します。
ワインの「ボディの意味」「よくつかわれる品種」についても詳しくご説明いたします。
ワイン好きな方の中には「渋い赤ワインは苦手だけど、軽すぎるのは物足りない」という方がいらっしゃるでしょう。
そんな方におすすめなのが、万能選手である「ミディアムボディ」の赤ワインです。
本日はミディアムボディのおすすめ赤ワインを4本ご紹介していきたいと思います。
目次
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そもそもボディとは何か?
皆さんもフルボディ、ミディアムボディなどの言葉くらいは聴いたことがあると思います。
ボディとは直訳すると「身体」「胴体」ですが、ここでいうボディはワインを飲んだ時の印象であるワインの重みやコクを表す表現の一つです。
主に、フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディの3種類で表現しますが、イメージ的にはワインの「身体」がガッツリフルマッチョなのか、スマートで華奢なライトなのか、その中間のミディアムなのかと考えると分かりやすいかも知れませんね。
ワインのボディを決定づけるのは、一般的に以下の4つの要素のバランスと言われています。
- 甘み
- 酸味
- アルコール度数
- 渋み
赤ワインの場合は、特にアルコール度数と渋みの度合いの大きさでボディが判断されることが多いです。
フルボディは、アルコール度が高く、渋みが強い力強い味わいのワイン。ライトボディは、アルコール度が低く、渋みが弱い軽やかなワインです。
ミディアムボディは、文字どおりフルボディとライトボディの「中間」で、ちょうど良いアルコール度と渋みがあります。
ミディアムボディのワインを産み出す品種
以下の品種はミディアムボディと言われることが多いです。ワインを選ぶ参考にしてみてください。
ピノ・ノワール
ピノ・ノワールはやや冷涼な気候で栽培される品種です。
フランスのブルゴーニュが代表的な産地ですが、ドイツのバーデン、アメリカのオレゴン州、ニュージーランドのマーティンボローなど世界的に栽培されています。最近は日本の北海道でも良質なピノ・ノワールが造られるようになりました。
ピノ・ノワールの赤ワインは、明るく澄んだ色合いとキレイな酸を持ち、渋みはおだやか。
ラズベリーや紅茶のようなエレガントな味わいがあり、熟成すると複雑味が増します。
すき焼きなどしょうゆベースの肉料理と相性が良いです。
グルナッシュ(ガルナッチャ)
グルナッシュは南仏やスペインなど温暖で乾燥した気候の産地で栽培されており、スペインでは「ガルナッチャ」と呼ばれます。
南仏ではシラーやムールヴェードルなどの品種と、スペインではテンプラニーリョとブレンドされることが多いです。
グルナッシュの赤ワインは、サクランボやブルーベリーのような果実味で、クローブやシナモンのようなスパイシーさがある味わい。
果実味が豊かですが、酸味や渋みがおだやかです。糖度が高いため、アルコール度は上がりやすいです。
ハーブやスパイスをきかせた鶏肉や豚肉の料理と合わせるとおいしいです。
モンテプルチアーノ
モンテプルチアーノはイタリアで2番目に多く栽培されている黒ぶどう品種です。イタリアのアドリア海沿岸にあるアブルッツオ州が代表的な産地です。
モンテプルチアーノの赤ワインは濃いルビー色で、サクランボのような果実味と柔らかな酸味、ほどよい渋みがあります。
シナモンやナツメグのようなスパイシーな風味もあります。トマト料理との相性は抜群です。
ジンファンデル
ジンファンデルはアメリカ・カリフォルニア州の代表品種のひとつです。ほかに、イタリアのプーリア州やサルディーニャ州でも「プリミティーヴォ」という呼び名で栽培されています。
ジンファンデルの赤ワインは、煮詰めたブルーベリージャムやレーズン、シナモンなどの甘いスパイスの風味があります。
糖度が高くアルコール度も高くなる傾向があり、渋みはおだやかですが、アルコール度の高さからボリューム感が感じられます。
お好み焼きやポークチョップなどの甘いソースやケチャップを使った料理と合わせると美味しいです。
ミディアムボディの赤ワインおすすめ4選
1,000円~5,000円で購入できるおすすめのミディアムボディ赤ワインを4本ご紹介します。
カンティーナ・トロ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ コッレ カヴァリエーリ
カンティーナ・トロは複数の世界的ワイン専門誌で高評価を得ている生産者です。
完熟したチェリーや樽熟成によるバニラのような風味があり、ほどよいタンニンが感じられます。
果実味と酸が豊かなので、濃いソースの料理に負けません。
- 原産国:イタリア
- 産地:アブルッツオ州モンテプルチアーノ ・ダブルッツォ
- 品種:モンテプルチアーノ
- 生産者:カンティーナ・トロ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:1,080円
オニール・ヴィントナーズ&ディスティラーズ レッド ツリー ジンファンデル
このワイナリーの展開するブランド「レッドツリー」は世界的なワイン評価誌で何度も「ベストバイ賞」を受賞しています。とてもコストパフォーマンスの良いワインを造るワイナリーとして有名です。
ぶどう栽培は自然派農法のひとつ「サステイナブル農法」を採用しています。
ブラックチェリーのジャムやコーヒー、甘いスパイスの風味があるワインです。
- 原産国:アメリカ
- 産地:カリフォルニア州
- 品種:ジンファンデル
- 生産者:オニール ヴィントナーズ&ディスティラーズ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:1,490円
ルイ・ジャド ブルゴーニュ ピノ・ノワール
ルイ・ジャド社は創業160年の歴史ある生産者で、ブルゴーニュに銘醸格付け畑をいくつも持っています。化学肥料や農薬の使用は20年以上前にやめました。。
ワインは天然酵母を使ってじっくり熟成させており、このワインはそんなルイ・ジャド社のスタンダードワインです。
フランス・ブルゴーニュのオート・コート・ド・ニュイやオート・コート・ド・ボーヌのワインをブレンドしています。
ラズベリーのような果実味とシルクのような舌触りが心地よいワインです。
- 原産国:フランス
- 産地:ブルゴーニュ
- 品種:ピノ・ノワール100%
- 生産者:ルイ ジャド
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:2,109〜2,799円
バロン・ド・モンフォーコン シャトーヌフ・デュ・パプ
シャトーヌフ・デュ・パプは南ローヌにある産地。この土地には日中の太陽を保温する丸石が転がっていて、通気性と水はけがよいです。ぶどう栽培に最適な条件が揃っています。
この生産者の畑では樹齢80年以上のグルナッシュが大部分を占めます。樹齢の長い古木からとれるぶどうは味に凝縮感があります。
収穫は収量を抑え、手摘みでおこなっており、このワインは12か月樽熟成した後、コンクリートタンクで8か月熟成させています。
とてもエレガントな味わいのワインです。
- 原産国:フランス
- 産地:コート・デュ・ローヌ、シャトー・ヌフ・デュ・パプ
- 品種:グルナッシュ92%/ムールヴェードル8%
- 生産者:シャトー・ド・モンフォーコン
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:ミディアムボディ
- 容量:750ml
- 参考価格:4,568〜6,264円
まとめ
ミディアムボディの赤ワインは、渋みが苦手な方も飲みやすい「ちょうどよい」味わいのワインです。
合わせられる料理の幅が広いのがうれしいですね♪ぜひ、この記事を参考にミディアムボディの赤ワインをお楽しみください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。