ポルトガルワインおすすめ5選【代表的な地区や品種も解説】
外山ゆみ子外山ゆみ子

ポルトガル人が種子島に漂着したのは1543年。これが日本にとってはじめてのヨーロッパとの出会いでした。また、織田信長は好んでポルトガルのワインを飲んだと言われています。
このように日本とポルトガルには歴史的に古いつながりがあります。

今回は「ポルトガルワインの特徴」や「ポルトガルワインの代表的な地区」、「ポルトガルワインの代表的品種」などの解説を交えて、おすすめのポルトガルワインを紹介したいと思います。

ポルトガルワインの特徴

ポルトガルはヨーロッパ大陸の西端にあります。国土は日本の約4分の1、人口は日本の約10分の1と、比較的小さな国です。
ワインの歴史は古く、紀元前2000年頃から造られていたと言われています。
生産量では赤・ロゼが7割、白が3割を占めます。

ポルトガルはぶどう品種が多彩で、250種以上の固有品種があります。これは1ヘクタールあたりの固有品種数では世界最多です。

ポルトガルのワインは複数の品種がブレンドされることが多いです。このブレンド技術は国際的にも評価され、現在、注目を集めているワイン国の一つです。

ポルトガルワインの代表的な地区

ポルト


ポルトはポルトガルを代表する酒精強化ワイン(発酵中にアルコールを添加して保存性を高めたワイン)、ポートの産地です。産地名はPortoと表記し、酒精強化ワインの銘柄としてはPortと表記されます。

ポートはアルコール度16.5〜22度です。

ポートは白ぶどうを原料としたホワイトポート、黒ぶどうを原料としたレッドポートロゼポートに分類されます。辛口から甘口まであります。

マデイラ

マデイラはポルトガルの自治領で北大西洋に浮かぶマデイラ諸島にあります。マデイラは酒精強化ワインの産地・銘柄で、ポートと並び世界三大酒精強化ワインのひとつです。

マデイラのアルコール度は17〜22度です。白ぶどうで造られるものも、黒ぶどうで造られるものもあり、甘口から辛口まであります。

ドウロ

ドウロはポートと同じ地区内にあります。こちらは酒精強化ワインの産地でなく、スティルワインの産地です。

高品質のテーブルワインを産出する地区です。コクのある赤ワインフレッシュな白ワインが造られています。

ダオン

ポルトガルの内陸部にある産地です。生産量の8割が赤ワインです。フレッシュなライトボディの赤ワインから樽熟成させたリッチなタイプの赤ワインまで造られています。

ヴィーニョ・ヴェルデ

ヴィーニョ・ヴェルデはポルトガル北西部沿岸の産地です。

「ヴィーニョ・ヴェルデ」は「緑のワイン」という意味です。ポルトガル語で「vinho」はワイン、「verde」は緑を意味します。すなわち、直訳すると“緑のワイン”となるわけです。これはワインの色ではなく、この産地のワインが完熟する前の果実(緑の果実)で造られるために名付けられました。

ヴィーニョ・ヴェルデでは、若々しく低アルコールで微かな発泡を感じるフレッシュなさわやかな白ワインと、渋みのある赤ワインフルーティなロゼワインが造られています。

ポルトガルワインの代表的な品種

トウリガ・ナシオナル

トウリガ・ナシオナルはポルトガルを代表する黒ぶどう品種です。ポルトガル全土で栽培されています。
色合いは濃く、タンニンと果実味が凝縮した風味です。近年、生産者によってはエレガントなスタイルのワインも増えてきています。

アラゴネス

アラゴネスはほかに「テンプラニーリョ」、「ティンタ・ロリス」などと呼ばれる黒ぶどう品種です。

ポルトやドウロの主要品種です。デリケートでエレガントな味わいです。

トウリガ・フランカ

トウリガ・フランカはドウロで主に栽培される黒ぶどう品種です。
色調が濃く、香り豊かです。

アルヴァリーニョ

アルヴァリーニョはヴィーニョ・ヴェルデで主に栽培される白ぶどう品種です。

桃、かんきつ類、トロピカルフルーツの風味があります。

ポルトガルワインおすすめ5選

それでは1,000円から5,000円で購入できるポルトガルワインをご紹介します。

ポート メッシアス 10年

ポート メッシアス 10年

ポート メッシアス 10年

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カーヴェス・メッシアスは1926年に設立されたワイナリーです。所有する自社畑はすべて最高ランクのAクラスに認定されています。それなのにリーズナブルな価格なのがうれしいです。

このポートは黒ぶどう4種類をブレンドしたレッドポートです。長期熟成により琥珀色をしていて、レッドポートの中で、トウニーポートと呼ばれるものです。熟成期間は10年です。

ドライフルーツのようなリッチな風味があります。

極甘口タイプですので、食後酒におすすめです。

  • 原産国:ポルトガル
  • 産地:ポルト
  • 品種:ティンタ・ロリス40%/トウリガ・ナシオナル25%/トウリガ・フランカ20%/ティンタ・バロッカ 15%
  • 生産者:カーヴェス・メッシアス
  • 味わい:甘口★☆☆☆☆辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750ml
  • 参考価格:2,548〜3,548円

ヴィニョス・バーベイト バーベイト マデイラ ドライ

バーベイト マデイラ ドライ

バーベイト マデイラ ドライ

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バーベイト社のマデイラはさわやかな酸味があるのが特徴です。繊細でエレガントなスタイルが高く評価されています。

このマデイラは白ぶどうのティンタ・ネグラを使った辛口です。ナッツやキャラメルのような風味があります。

熟成したチーズなどと相性が良いです。

  • 原産国:ポルトガル
  • 産地:マデイラ
  • 品種:ティンタ・ネグラ 100%
  • 生産者:ヴィニョス・バーベイト
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750ml
  • 参考価格:2,526〜2,740円

ラブラドレス デ フェイトリア トレス バゴス レゼルヴァ

ラブラドレス デ フェイトリアは19の農園から成る生産者協同組合です。アメリカのワイン評価誌で高く評価され、このワインは航空会社ANAのビジネスクラスにも採用されています。

チェリーのような果実味、ほどよいタンニンと酸味があり、バランスのとれた味わいです。

牛肉や豚肉料理と合わせてお召し上がりください。

  • 原産国:ポルトガル
  • 産地:ドウロ
  • 品種:ティンタ・ロリス/トゥリガ・ナシオナル/トゥリガ・フランカ
  • 生産者:ラブラドレス デ フェイトリア
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750ml
  • 参考価格:2,603円

ソイト トゥリガ ナシオナル レゼルヴァ

ソイト社は小規模生産者ながら、さまざまなワインコンクールにおいて高評価をされています。
このワインは15か月の樽熟成をさせていて、スパイシーな風味と長い余韻を楽しめます。

スパイスをきかせた肉料理と合わせるとおいしいでしょう。

  • 原産国:ポルトガル
  • 産地:ダオン
  • 品種:トゥリガ・ナシオナル100%
  • 生産者:ソイト ワインズ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 容量:750ml
  • 参考価格:4,820円

ソアリェイロ

ソアリェイロ ソアリェイロ

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ソアリェイロはポルトガルでアルヴァリーニョワインのトップ生産者として国内外で認められています。収穫はすべて手摘みです。

かんきつ類の果実やトロピカルフルーツの凝縮した風味がある白ワインです。

ハーブをきかせた鶏肉料理などと相性が良いです。

  • 原産国:ポルトガル
  • 産地:ヴィーニョ・ヴェルデ
  • 品種:アルヴァリーニョ100%
  • 生産者:ソアリェイロ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 容量:750ml
  • 参考価格:2,400〜2,808円

まとめ

ポルトガルワインは固有品種が多く、バラエティ豊かです。

織田信長も愛したポルトガルワインをあなたも試してみませんか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。