ピノ・ブランのおすすめ白ワイン8選【品種の特徴について】

ピノ・ブランは、フランスのアルザス地方が発祥といわれるブドウ品種です。ピノ・ノワールが突然変異して生まれた白ワイン用ブドウ品種で、アルザス地方はもとより、ブルゴーニュ地方やイタリアをはじめとする、世界各地で栽培されています。今回はピノ・ブランという品種の持つ特徴や、おすすめのワインを紐解いていきます。

ピノ・ブランがもつ品種の特徴

ピノ・ブランは、フランスのアルザス地方で、ピノ・ノワールが突然変異して生まれたブドウ品種です。ピノ・ノワールは遺伝子的に不安定なブドウで、変異種が多いブドウでもあり、他にはピノ・グリも派生して生まれています。ピノ・ブランは粒が小さいブドウで、冷涼な気候を好むことで知られています。ワインにしたときの個性はあまり強くありませんが、酸味がしっかりとしており、スパークリングワインなどにも使われます。

ピノ・ブランの主な産地

ピノ・ブランが育てられているのは、発祥の地でもあるフランスのアルザス地方のほか、ブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方が挙げられますが、ドイツではヴァイスブルグンダーと呼ばれ、世界での作付面積が1位となっています。また、イタリアではピノ・ビアンコと呼ばれ、スパークリングワインが造られています。
その他の国では、ハンガリーなどの東欧やオーストリア、スペイン、カリフォルニアなどでも育てられ、スパークリングワインや白ワインが造られています。

ピノ・ブランの味わいの特徴

ピノ・ブランを使用したワインは、白い花のような香りや柑橘類、洋梨、ハーブなどの香りが感じられ、しっかりとした酸味とおだやかな果実味に、程よい苦味があるのが特徴です。コクがありながらも、ほんのりと糖分を残した造りのものが多いため、さまざまな食事に合わせやすいのも良いところです。

ピノ・ブランのおすすめワイン

ピノ・ブラン ピエール・フリック

ピノ ブラン [ 2018 ]ピエール フリック (白ワイン)

ピノ ブラン [ 2018 ]ピエール フリック (白ワイン)

3,537円(05/31 20:36時点)
Amazonの情報を掲載しています

ピエール・フリックはフランス、アルザス地方のファッフェンハイム村に本拠地を置くドメーヌです。1970年にビオロジックに転換し、1981年からビオディナミを始めたアルザスでは、有機農法の先駆者として知られるドメーヌでもあります。

自然な状態の畑で育ったブドウの、ピュアな美味しさをワインに閉じ込めることを信念に、25種のキュヴェを造っています。空気式の圧搾機で絞ったブドウを、自然酵母でステンレスタンク発酵。アルザスの伝統的なオークのフードル(大樽)でシュール・リーを行い、亜硫酸はごくわずかに加えるだけにとどめています。

石灰岩の土壌から生まれるワインは、キャンディのような香りと、ミネラル感とコシのある酸味、シュール・リーによるうまみが感じられる、すっきりとした味わいです。ニジマスなどの川魚のムニエルや、鮎の塩焼きなど、シンプルな魚料理がぴったりと合います。

  • 原産国:フランス
  • 産地:アルザス地方
  • 品種:ピノ・ブラン100%
  • 生産者:ピエール・フリック
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:3,537円

アルザス・ピノ・ブラン・レゼルヴ テュルクハイム葡萄栽培者組合

テュルクハイム葡萄栽培者組合は、アルザスでは比較的新しい造り手で、1955年に設立された醸造所です。細心の注意を払って丁寧にブドウを育て、収穫したブドウを厳しく選別することで、高品質のワインを生み出しています。500haの畑には7つのグランクリュがあり、230名の生産者が加盟しています。

落ち着いた麦わら色をした、淡い色調のワインは、パイナップルのような甘酸っぱく、トロピカルフルーツをかすかに感じるフレッシュな香りで、熟したパイナップルのような酸味と、程よいミネラル感が心地よい、バランスのとれた味わいのワインです。魚介を使ったオードブルや、オイル系ソースのパスタなどと合わせてどうぞ。

  • 原産国:フランス
  • 産地:アルザス地方
  • 品種:ピノ・ブラン100%
  • 生産者:テュルクハイム葡萄栽培者組合
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:1,672円

ピノ・ブラン テロワール ドメーヌ・ジンク

ドメーヌ・ジンクはアルザスのエギスアイムにある小さなワイナリーです。栽培面積は20haほどととても小さく、ジンク夫妻と6人のスタッフで運営されています。2011年に50の区画をすべてビオディナミに転換し、さらなる品質の向上を目指しています。粘土石灰質の土壌から生まれる繊細なブドウから、テロワールを最大限に活かすワイン造りをしていることで知られています。

ワインは、黄桃や熟したりんごを思わせる香りと、蜂蜜や、ほのかな白い花の香りなど、華やかな印象です。口に含むとしっかりとした果実味とうまみが口の中に広がります。豊かな酸と程よいミネラル感、しっかりとした骨格が感じられ、長い余韻と苦味が後味に残ります。
合わせるのなら白身魚やサーモンのカルパッチョ、オリーブオイルを使った白身魚のソテーやシンプルな鶏肉のソテーなどがよく合います。

  • 原産国:フランス
  • 産地:アルザス地方
  • 品種:ピノ・ブラン100%
  • 生産者:ドメーヌ・ジンク
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:2,418円

アルザス・ピノ・ブラン ツェレンベルグ ドメーヌ・マルク・テンペ

さまざまな造り手がひしめくフランスのアルザス地方。高品質なワインを造ることで知られる生産者の中でも、1、2を争うことで知られるのが、ドメーヌ・マルク・テンペです。1993年に立ち上げられた比較的新しいドメーヌですが、1996年からビオディナミに転換。以後20年以上にわたり、科学肥料や農薬を全く使わず、自然のままに育てたブドウからワインを造っています。

そんなブドウをやさしく絞って造ったワインは、すがすがしいハーブや白桃、あんずのコンポートのような甘い香りが印象的。ぎゅっとしまったミネラル感と、のびやかな酸味、豊かな果実味がバランスの良い味わいです。しっかりとしたコクがあり、白身魚のハーブ風味のグリルやソテーなどがぴったりと来ます。

  • 原産国:フランス
  • 産地:アルザス地方
  • 品種:ピノ・ブラン100%
  • 生産者:ドメーヌ・マルク・テンペ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:2,959円

ピノ・ブラン ドメーヌ・ヴァインバック

ドメーヌ・ヴァインバックは、1612年、アルザス地方のカイゼルベルグ地区に、カプチン派の修道僧が創立した歴史あるドメーヌです。1998年に一部がビオディナミに転換され、2005年から全面転換。除草剤や化学農薬、浸透性農薬は一切使用せず、有機栽培でブドウを造っています。
辛口ワインではありますが、ブドウが完熟する頃には、貴腐ワインのもとになるボトリティス菌がつくことから、複雑でしっかりした骨格のワインが生まれます。

ブドウのピュアな味わいやテロワールを表現するために、やさしくゆっくり搾り、大きなオークの古樽で自然酵母を使って、ゆっくりと長く発酵をさせます。出来上がったワインはなめらかな口あたり。白桃や白い花、蜂蜜を思わせる香りが特徴です。フレッシュな果実の味わいと芳醇さのバランスが良い、エレガントなワインに仕上がっています。食事に合わせやすく、魚を使った前菜や天ぷらなどの和食にもよく合います。

  • 原産国:フランス
  • 産地:アルザス地方
  • 品種:ピノ・ブラン100%
  • 生産者:ドメーヌ・ヴァインバック
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:3,899円

ブルゴーニュ・ブラン キュヴェ・ファミーユ ユドロ・パイエ

ブルゴーニュの白ワインというとシャルドネが知られていますが、その他にもいくつか育てられているブドウがあります。そのうちのひとつがアルザス地方でよく知られているピノ・ブランです。冷涼な気候を好むブドウ品種でありながら、ブルゴーニュで栽培し、ワインを造ると、しっかりとした酸味と濃密なコクが生まれることでも知られています。

このワインが造られているのは、シャンボール・ミュジニー・レ・バビエールという畑。プルミエ・クリュではありませんが、もともと自家消費用として造られていた少量生産のワインです。アプリコットや完熟したパイナップルのようなフルーツの香りと、まろやかなミネラル感が楽しめるワインになっています。合わせて楽しみたいのは鶏肉のソテーや豚肉のカツレツなど。白身魚にももちろんよく合います。

  • 原産国:フランス
  • 産地:ブルゴーニュ地方
  • 品種:ピノ・ブラン100%
  • 生産者:ユドロ・パイエ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:6,369円

オート・コート・ド・ボーヌ ピノ・ブラン ジャン・クロード・ラトー

ジャン・クロード・ラトーは、ブルゴーニュで最初にビオディナミ農法を始めた、先駆者でもあるワイナリーで、1979年にビオディナミに転換しています。畑は非常に小さく8.5haほど。ラトー氏ひとりでコントロールできる範囲の畑しかブドウを育てていません。畑の生態系を大切にし、酸化防止剤を使わずに作られたワインは、フレッシュで香り高く、やさしいだしのようなうまみがあります。野菜を使った軽い前菜や、白身魚のカルパッチョ、根菜をたっぷり使ったポトフなど、繊細な味わいの食事によく合います。

  • 原産国:フランス
  • 産地:ブルゴーニュ地方
  • 品種:ピノ・ブラン100%
  • 生産者:ジャン・クロード・ラトー
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:750ml
  • 参考価格:4,796円

高畠ワイナリー 高畠クラシック 上和田 ピノ・ブラン

高畠ワイン 上和田ピノブラン [ 白ワイン 辛口 日本 720ml ]

高畠ワイン 上和田ピノブラン [ 白ワイン 辛口 日本 720ml ]

1,670円(05/31 20:36時点)
Amazonの情報を掲載しています

山形県にある高畠ワイナリーが、上和田地区で育てたピノ・ブランを使用したワインです。上和田地区は町内で最も標高が高く、冷涼な気候からくる酸がほどよく残り、糖度がしっかりとあがった完熟のブドウを収穫できる環境にあるため、バランスの良いブドウから、繊細なワインが生まれます。

青りんごや洋梨のようなストーンフルーツの香りと、ハーブや白い花のようなアロマに、ひかえめに香る樽が感じられる、フレッシュな果実味豊かなワインです。合わせるのなら鮎の塩焼きや天ぷらなど、あっさりとしたシンプルな日本料理などがぴったりです。

  • 原産国:日本
  • 産地:山形県
  • 品種:ピノ・ブラン100%
  • 生産者:高畠ワイナリー
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • 容量:720ml
  • 参考価格:1,670円

まとめ

ピノ・ブランは冷涼な気候のアルザス地方をはじめとした地域で育てられていますが、その繊細さと、テロワールを映し出す品種の個性もあり、ビオディナミに代表される自然栽培で育てられるケースが多く、ワイン造りも自然酵母を使い、亜硫酸の添加量が少ないなど、極力ナチュラルに造られる傾向にあります。テロワールを表現し、自然の恵みでもあるブドウの、その年の作柄を映し出すものとして、楽しむのも一興でしょう。

食事にも合わせやすいワインが多く、特に繊細な日本料理などにはぴったり来るものが多いといえます。週末などに丁寧にだしをとって作る和食や、季節の野菜や魚などを合わせて頂いてみるのはいかがでしょうか。