季節も冬となり本格的に寒くなってきました。 冬の料理の定番といえば、やっぱり鍋でしょう。
鍋料理には魚介やお肉、季節の野菜など様々な食材が使われていてワインとの相性もピッタリです。
今回は季節の料理と合わせたいおすすめワイン7選『鍋料理編』をご紹介したいと思います。
目次
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主な鍋料理に合うワイン
1.寄せ鍋
海鮮、鶏肉、野菜などバランスの良い『寄せ鍋』は様々なワインに合わせやすい万能な鍋料理です。
海鮮のミネラルと様々な具材から出る味わいや優しい醤油風味の出汁には海岸沿いの産地で造られる『ロゼワイン』などによく合います。
2.水炊き
鶏肉と塩味がベースの『水炊き』はシンプルで素材の味をストレートに感じられる鍋料理です。
鶏肉の旨味や野菜の甘みの溶け込んだ出汁には、少し甘みを感じるアルザスの『ピノブラン』や『リースリング』などの白ワインがよく合います。
3.牡蠣の土手鍋
冬の人気食材のひとつ『牡蠣』も海の旨味を最大に感じられる鍋料理です。
牡蠣のミルキーな旨みと味噌のコクには、ニューワールドなど温暖なエリアの『シャルドネ』やタンニンの控えめな『ピノノワール』などの赤ワインにもよく合います。
4.おでん
魚介の練り物や牛スジ、大根など野菜の旨味も溶け出した『おでん』は煮込むほどに味わい深くなる鍋料理です。
練り物の揚げた油や牛スジのタンパクな風味が染み込んだ味わいには深みのある『リースリング』など白ワイン、醤油ベースの出汁であれば軽めの『ジンファンデル』などが合います。
5.チゲ鍋
韓国風の鍋『チゲ鍋』はタラや豚肉の旨味と香辛料の辛さが心地良い旨辛鍋料理です。
海鮮と豚肉のほかキムチなどを入れたチゲ鍋であれば、少しパンチのあるスパイシーな『シラー』や『カベルネソーヴィニョン』などがよく合います。
※納豆を入れるものもありますが、ワインに合わせる場合は控えた方が良いです。
季節の料理と合わせたいおすすめワイン7選『鍋料理編』
マルセルダイス アルザス コンプランタジオン
フランスのアルザス地方の生産者『マルセルダイス』の造る白ワインです。マルセルダイスは現在のアルザスワインの礎を築いた生産者のひとつで、 1997年からは『ビオディナミ』にも取り組んでいます。
平均樹齢20年のビオディナミ農法で栽培した ピノブラン、リースリングに赤ワイン用のピノノワールなど13種の品種をブレンドしています。青リンゴのようなフレッシュな果実味や蜂蜜のようなコクのある甘みなど、様々な品種の良さを引き出したバランスの良い辛口タイプです。
野菜や豚肉など素材の甘みと旨味のある料理によく合います。
※ビオディナミ=生力学農法により造られたワイン。
ビオディナミについて詳しくはコチラをご覧ください。↓
今話題のおすすめビオワイン7選!~ヴァン・ナチュール、ビオディナミなど自然派ワインの比較をまとめ~
- 原産国:フランス
- 産地:アルザス地方
- 格付け:-
- 品種:ピノブラン、リースリングなど13種
- タイプ:白ワイン
- 生産者:マルセルダイス
- 味わい:甘口☆☆☆★☆辛
- ボディ:-
- 容量:750ml
- 平均価格:3,000円~3,500円
尾ノ下エステート シャルドネ 都農ワイン
九州、宮崎県の都農町(つのまち)の生産者『都農ワイン』の造る白ワインです。日本を代表するソムリエの田崎真也氏が「フランスのシャルドネワインと比べても全く遜色ないほどの味わいで世界的に見ても高いレベルになってきた」と絶賛。
自社農園のシャルドネを100%使用しています。フレンチオークの新樽と1年樽の組み合わせで6ヵ月間熟成を行います。温暖な気候によりリンゴの蜜、レモンなどの爽やかな柑橘系の香りとミネラル感のある、ほのかな樽香でリッチな余韻を感じさせるコクのある辛口タイプです。
牡蠣などミネラルのある海産物や天ぷら料理などによく合います。
- 原産国:日本
- 産地:宮崎県
- 格付け:-
- 品種:シャルドネ
- タイプ:白ワイン
- 生産者:都農ワイン
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛
- ボディ:-
- 容量:750ml
- 平均価格:3,000円~3,500円
フェルミエ シャルドネ
東北、新潟県の生産者『フェルミエ ホンダヴィンヤーズアンドワイナリー』の造る白ワインです。除草剤や化学肥料を使用しない自然なワイン造りを行っています。
信濃川が注ぐ日本海にほど近い海岸砂丘で栽培されるシャルドネから造られます。醸造には※シュールリーを行い、フレンチオーク(樽)により8ヶ月間熟成されます。バニラのようなリッチでエレガントな辛口タイプです。
海鮮から肉料理、野菜の天ぷらなど少しコクのある味わいによく合います。
※シュールリー=直訳はフランス語で「澱の上」シュールSur(上に)、リーLie(澱オリ)という意味です。醗酵中に発生した澱を取り除かずワインと一緒に数ヵ月保存して、澱由来の複雑味、旨味をワイン中に引き出す製法です。
- 原産国:日本
- 産地:新潟県
- 格付け:-
- 品種:シャルドネ
- タイプ:白ワイン
- 生産者:フェルミエ ホンダヴィンヤーズアンドワイナリー
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛
- ボディ:-
- 容量:750ml
- 平均価格:2,000円~3,000円
カラフリア トルマレスカ(アンティノリ)
イタリアのトスカーナ州の生産者『アンティノリ』が南イタリアプーリア州で造るロゼワインです。
南イタリアの品種『ネグロアマーロ』を使用していて、白桃のような果実味の中にアドリア海の潮風によるミネラルを感じる爽やかな辛口タイプです。
海老や蟹などの甲殻類から肉料理、野菜料理と幅広く合います。
- 原産国:イタリア
- 産地:プーリア州
- 格付け:-
- 品種:ネグロアマーロ
- タイプ:ロゼワイン
- 生産者:トルマレスカ(アンティノリ)
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛
- ボディ:-
- 容量:750ml
- 平均価格:2,000円~3,000円
ブーン ブーン シラー コロンビア・ヴァレー
アメリカのワシントン州の生産者チャールズスミスワインズの造る赤ワインです。
コロンビアヴァレーというエリアの『シラー』に白ワイン用品種『ヴィオニエ』を少しブレンドして造られます。チェリーやカシスのような凝縮感のある果実味とクローブなどスパイス系の風味のあるフルボディです。
魚介、肉料理のほか香辛料を効かせたパンチのある料理全般によく合います。
- 原産国:アメリカ
- 産地:ワシントン州
- 格付け:-
- 品種:シラー、ヴィオニエ
- タイプ:白ワイン
- 生産者:チャールズスミスワインズ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛
- ボディ:-
- 容量:750ml
- 平均価格:2,500円~3,000円
ラ サル ド シャトー プージョー
フランスのボルドー地方にあるムーリス地区の生産者『シャトー プージョー』の造る赤ワインです。ラ サル ド シャトー プージョーはシャトー プージョーの*セカンドラベルです。
樹齢の若いメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランを中心に醸造されます。発酵にはコンクリート製やステンレス製のタンクを使用しており、発酵後はオーク樽により12ヶ月熟成されています。ブラックベリーのような果実味の中に、シナモンや香辛料のようなスパイシーさも溶け込んだ余韻の長いエレガントなフルボディです。
肉料理はもちろん、香辛料を効かせたスパイシーなエスニック料理などにもよく合います。
※セカンドラベル=ファーストラベル(基になる銘柄)のブドウの樹齢が若い時期にワンランク下の銘柄としてリリースされるワインのこと。
- 原産国:フランス 産地:ボルドー地方/ムーリス地区
- 格付け:-
- 品種:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティヴェルド
- タイプ:赤ワイン
- 生産者:シャトー プージョー
- 味わい:-
- ボディ:フルボディ
- 容量:750ml
- 平均価格:2,500円~3,500円
ベルトネ クレマン ド ブルゴーニュ
フランス のブルゴーニュ地方のコート・シャロネーズに拠点を置く生産者『ベルトネ』の造るスパークリングワインです。
ブルゴーニュを代表する白ワイン用品種『シャルドネ とアリゴテ 』を使用しています。シャルドネの豊かな果実味とアリゴテの綺麗な酸とビターさのある、きめ細かい泡立ちの辛口タイプです。
魚介類から肉料理や野菜を使った料理など和洋中を問わず、様々な料理によく合います。
- 原産国:フランス
- 産地:ブルゴーニュ地方/コート・シャロネーズ地区
- 格付け:-
- 品種:シャルドネ 80% 、 アリゴテ 20%
- タイプ:スパークリングワイン(白)
- 生産者:ベルトネ
- 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
- ボディ:-
- 容量:750ml
- 平均価格:3,500円~4,500円
まとめ
今回は季節の料理と合わせたいおすすめワイン7選『鍋料理編』をご紹介しましたが気になるワインは見つかりましたでしょうか?
魚介類や肉類から野菜を中心としたヘルシーなタイプまで、様々な味わいが楽しめる鍋料理はワインとの相性もピッタリです。また同じ食材でも和風から洋風まで色々味を変えると、合わせるワインのバリエーションも増えることでしょう。
これから本格的に寒い日が続きます。是非、暖かい鍋料理に合わせてワインを楽しみましょう!!