わかる!グルジア(ジョージア)ワインおすすめ7選【特徴や品種、ワイン発祥の歴史】
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世界三大美女と呼ばれる楊貴妃やクレオパトラも愛飲していたと言われるジョージアワイン。その歴史はフランスやイタリアなどよりも古く、ジョージアは「ワイン発祥の地」でもあります。そんなミステリアスな魅力に溢れたジョージアワインの特徴や、おすすめの銘柄を厳選して紹介します。

あなたはジョージア(グルジア)のワインを飲んだことがありますか?

グルジアはヨーロッパとアジアの境にある『旧ソビエト連邦』に属していた国で、『トルコ』や『アゼルバイジャン』などと隣接しています。日本では2015年より呼び名が変更となり、現在では『ジョージア』という名称で呼ばれています。

ジョージア(グルジア)の位置する『コーカサス地方』では、一説によると約8,000年以上も前からワイン造りが行われていたと言われています。

その歴史は現在ワインの産地としても知られている『フランス』や『イタリア』などよりも古く、『ワイン発祥の地』とも言われています。

今回は『ワイン発祥の地』として、現在人気となっている『ジョージア(グルジア)ワイン』の豆知識とおすすめのグルジアワイン7本をご紹介します。

ジョージア(グルジア)ワインの味わいや特徴


ジョージアワインの特徴と言えば、古代から伝わる「クヴェヴリ製法」でしょう。この製法は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され、ジョージアでは、今尚、この製法は続いています。

クヴェヴリ製法とは

クヴェヴリ(Qvevri)とは、丸い大きな土壺でのことで内側はオーガニックの蜜蝋でコーティングされています。クヴェヴリを使ったワイン造りは伝統的かつ自然なもので、野生酵母に頼り添加物は加えません。

地方によって製法は異なりますが、主要産地のカヘティでは、マラニ(Marani)と呼ばれるセラーで、サツナヘリ(Satsnakheli)と呼ばれる木製の槽を使ってぶどうを踏み潰します。ぶどうの果汁、果皮、茎、種とともにクヴェヴリの中で発酵させ、更に地中に埋め、安定した温度で再発酵と熟成を行い造られます

味わいや特徴

クヴェヴリ製法で造られた白ワインは、黄金から琥珀色の色調を帯びたものに仕上がり、これがオレンジワインの原点です。赤ワインの製法も同様で、豊富なフェノール、酸化のニュアンスと独特なアロマを有するワインに出来上がります。

その味わいは、果実の芳醇さを豊かに残し、且つタンニンも豊富に含まれた特別で個性的な特徴をもっています。フルーティーなものが多く、飲みやすいので、女性やお酒にそこまで強くない方でも心地よく飲むことができるワインです。

ジョージア(グルジア)ワインの代表的なブドウ品種

サペラヴィ
(上の写真はサペラヴィ)

ナショナル・ワイン・エージェンシーによると、ジョージアには、525種の土着品種があり、国際品種の割合は僅か5%に過ぎません。

土着品種が大半を占め、混植されている畑も多いため、品種ごとの栽培面積や生産量は把握することができません。ただ、全栽培面積のうち、東部「カヘティ地方」が最も多く94%、西部「イルメレティ地方」5%、「ラチャ・レチュフミ地方」1%を生産しているとみられています。

赤ワイン用のブドウ品種:サペラヴィ

サペラヴィ(Saperavi)は赤ワイン用の土着品種です。全土で広く栽培されており、東部のカヘティ地方が主要産地。熟成能力のある高品質ワインが造られ、若いときは程よい酸味があり、成熟とともに滑らかなタンニンが現れます
タイプは辛口赤・ロゼ・セミスイート・甘口まで揃います。品種名のサペラヴィとは「色を付ける」という意味です。

白ワイン用のブドウ品種:ルカツィテリ

ルカツィテリ(Rkatstelli)は東部のカヘティ地方の主要品種で、ジョージアにおける栽培面積は第1位。テーブルワインから高品質ワインまで幅広く造られます。
トロピカルフルーツのような爽やかでフレッシュな風味を持ちます。香りが控えめなため、アロマティック品種である「ムツヴァネ」などとブレンドも行われます。

その他、『約500種』以上のブドウ品種が現存している『唯一無二』な環境もジョージア(グルジア)の特徴です。

「ワイン発祥の地」ジョージアはどんな国?

ジョージア

ジョージアワインの歴史

氷河期の末期、今から約1万年前に現在のワイン用ぶどうの原種であるヴィティス・ヴィニフェラがカスピ海、コーカサス地方に出現しました。

人類が食用に貯蔵していたそのぶどうが発酵し、偶然の賜物としてワインのようなものができたと推定されています。つまり、ジョージアは約8000年以上も前からワイン造りが行われていた『ワイン発祥の地』とも言われているのです。

ジョージアの位置や気候

ジョージアは、以前はロシア語のグルジアと呼ばれていた国で、2015年4月に呼び名を「ジョージア」と改める法律が日本で成立しました。因みにジョージアの現地語での正式名称は「サカルトベロ」で「ジョージア」は英語読みになります。

コーカサス地方の小国

場所はコーカサス地方※にあり、首都をトリビシに構える北海道よりわずかに小さい小国です。トルコのイスタンブールから飛行機で2時間半、ドイツのミュンヘンからでも4時間でたどり着くことができます。

※コーカサス地方:カスピ海と黒海に挟まれたコーカサス山脈とその周りを囲む低地からなる面積約44万平方キロメートルの地域。古来シルクロードの要所として栄えた世界文化の交差点。アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニアの3カ国は「コーカサス3カ国」と呼ばれる。

東部は大陸性気候、西部は亜熱帯気候

気候は、冬も温暖と言われていますがそれは黒海沿岸やトリビシ周辺に限ったこと。国土の80%は丘陵地帯のため、夏は30度を超え、冬は氷点下に気温が下がることもある寒暖差差の大きい大陸性気候です。

つまり、東部と西部では気候が全く異なり、東部は乾燥した大陸性気候、西部は黒海の影響を受け湿度も雨量も多く湿潤な亜熱帯気候のため、造られるワインも変わってくるということです。

おすすめジョージア(グルジア)ワイン厳選7選

クボイツヨシクボイツヨシ

おすすめのジョージアワインを厳選して紹介しましょう。

カヘティアン ツィナンダリ (白ワイン)

カヘティアン ツィナンダリ

カヘティアン ツィナンダリ

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カヘティ地方の『ツィナンダリ』という地域で造られる、ジョージア(グルジア)を代表する『辛口白ワイン』です。

白ワイン用の品種である『ルカツィテリ』と『ムツヴァネ』のブレンドにより、フレッシュで『白桃』のような瑞々しい味わいの辛口タイプになっています。

『野菜』や『海産物』のシンプルなサラダによく合います。

  • 原産国:ジョージア(グルジア)
  • 産地:カヘティ地方/ツィナンダリ地区
  • 品種:ルカツィテリ、ムツヴァネ
  • 生産者:カヘティアン・トラディショナル・ワインメイキング
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアム
  • 参考価格:1,700円~2,000円

ムクザニ (赤ワイン)

カヘティ地方 のムクザニ地区で造られる、『ジョージア(グルジア)で最もメジャーな地区』の赤ワインです。

選りすぐりの酵母から発酵された『サペラヴィ100%』で造られ、3年間オーク樽の中で熟成を行います。

深みのある色合いで、『凝縮した果実味』に力強い『タンニン(渋み)』と『滑らかな余韻』のあるフルボディタイプです。

『スペアリブ』などBBQソースなどによく合います。

  • 原産国:ジョージア(グルジア)
  • 産地:カヘティ地方/ムクザニ地区
  • 品種:サペラヴィ100%
  • 生産者:GWS社
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 参考価格:2,500円~3,000円

ゴッツァ ツォリコウリ (白ワイン/オレンジワイン)

ジョージア(グルジア)の中部、『カルトリ地方』で『クヴェヴリ製法』で造られる醸し系の白ワイン『オレンジワイン』です。

ブドウ栽培には『ビオディナミ農法』を取りれ、ナチュラルなワイン造りを行っています。品種は『ツォリコウリ』という土着品種を使用しています。

綺麗なオレンジ色で、『レモネード』のような甘やかで『濃密なコクと風味』のある力強いオレンジワインです。

『鶏肉』や『豚肉』などの肉料理や『ハニーマスタード』のソースにもよく合います。

  • 原産国:ジョージア(グルジア)
  • 産地:カルトリ地方
  • 品種:ツォリコウリ100%
  • 生産者:ゴッツァ
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:ミディアム
  • 参考価格:2,500円~3,000円

チョティアシュヴィリ ヒフヴィ (白ワイン/オレンジワイン)

カヘティ地方の生産者『チョティアシュヴィリ』が『クヴェヴリ製法』で造る『オレンジワイン』です。

土着品種の『ヒフヴィ』というブドウを出来る限り『無農薬』で栽培し、伝統的な手法で『発酵・熟成』させられます。

濃いオレンジ(褐色に近い)色合いで、その色同様に風味も『黄桃』や『マンゴー』のような『黄色い果実』の濃厚さが感じられます。

また余韻に『程よいタンニン(渋み)』と『ビター』な味わいもあり、『肉』や『野菜』などの炭火焼き(BBQ)などにもよく合います。

  • 原産国:ジョージア(グルジア)
  • 産地:カヘティ地方
  • 品種:ヒフヴィ100%
  • 生産者:チョティアシュヴィリ
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:ミディアム
  • 参考価格:3,500円~4,000円

キンズマラウリ・サペラヴィ・クヴェヴリ (赤ワイン)

ジョージアで最も古いワイナリーの1つ『キンズマラウリ社』が『クヴェヴリ製法』で造る赤ワインです。

自社畑のみで栽培された『サペラヴィ』100%を使用して、内側を『オーガニックの蜜蝋』でコーティングした『クヴェヴリ』で発酵させ造られます。

『カシス』や『アメリカンチェリー』のような『濃い果実味』にサペラヴィ特有の『タンニン(渋み)』が溶け込んだフルボディタイプです。

『肉料理全般』ローストした料理や『コクのあるチーズ料理』にもよく合います。

  • 原産国:ジョージア(グルジア)
  • 産地:カヘティ地方
  • 品種:サペラヴィ100%
  • 生産者:キンズマラウリ社
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 参考価格:3,500円~4,000円

シャラウリ サペラヴィ (赤ワイン)

ジョージア東部にある『シャラウリ・ワイン・セラーズ』が『クヴェヴリ製法』で造る赤ワインです。

赤ワイン用の土着品種『サペラヴィ100%』で、発酵には『天然酵母』を使用して造られています。人的な作業を出来るだけ行わない『ナチュラル』な造りが特徴です。

ベリー系の『赤い果実』のような酸と果実味のバランスが良く、『スパイシー』で『心地良いタンニン(渋み)』もある上品な味わいです。

『赤身の肉料理』や『ジビエ料理』などにもよく合います。

  • 原産国:ジョージア(グルジア)
  • 産地:カヘティ地方
  • 品種:サペラヴィ100%
  • 生産者:シャラウリ・ワイン・セラーズ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 参考価格:4,000円~4,500円
    ※ジョージア・インターナショナル・ワインコンペティション2017=銀賞

フヴァンチカラ (赤ワイン/中甘口)

『ラチャ-レチフミ地方』という産地のワイナリー『フヴァンチカラ』の造る『中甘口』の赤ワインです。

『アレクサンドゥレウリ』という土着品種を中心に『天然酵母』で発酵させて造られます。

滑らかな果実味の『やや甘口』タイプですが、後味にアレクサンドゥレウリ種特有の『タンニン(渋み)』も感じられるコクのある味わいです。

『ジャム』や『果物』のソースで食べる『肉料理』や甘い味付けの『中華』、『和食』ともよく合います。

  • 原産国:ジョージア(グルジア)
  • 産地:ラチャ-レチフミ地方
  • 品種:アレクサンドゥレウリ、ムジュレトゥリ
  • 生産者:フヴァンチカラワイナリー
  • 味わい:甘口☆★☆☆☆辛口
  • ボディ:ミディアム
  • 参考価格:6,000円~6,500円

まとめ

ワインの発祥とも言われる『ジョージア(グルジア)』のワイン。『クヴェヴリ』とよばれる壷で行われる『伝統的な製法』もこの国の特徴です。

また、近年人気となっている『オレンジワイン』も『ジョージア(グルジア)』が発祥で、今日『話題の生産者』達が造る『オレンジワインの礎』ともなっています。

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