『プロセッコワイン』とはイタリアのスパークリングワイン『スプマンテ』の一種で、主に北イタリア『ヴェネト州』で造られています。

2009年にEUのワイン法改定により『コネリアーノ』と『ヴァルドッビアーデネ』という地域で造られるスパークリングワインが、『プロセッコ・ディ・コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ』という名称でイタリアワイン法最上位の『*DOCG』に昇格となりました。

また、周辺地域で造られたものは『プロセッコ*DOC』というワンランク下の等級に格付けされています。

※イタリアワイン法上の格付け

  • DOCG=統制保証付原産地呼称ワイン(最上位の格付け)※最も厳しい規程が多くある
  • DOC=統制原産地呼称ワイン(上位2番目の格付け)※DOCGの次に厳しい規程がある
  • IGT=地域特性表示ワイン(上位3番目の格付け)※地酒的なワイン
  • Vdt=テーブルワイン(最下位の格付け)※最も規程が少ない

 

『プロセッコ』という呼び名はブドウ品種名でもありますが、上記の『格付け改定』に伴いワイン名としてのみ用いられるようになりました。現在ではプロセッコ種の別名である『グレーラ種』と呼ばれています。

2013年にはスパークリングワインの代名詞とも言われるフランスの『シャンパン』よりも輸出量は上回り、出荷量は年々増加をしています。

今回は数多くの『プロセッコワイン』の中から厳選した『おすすめ銘柄7選』をご紹介します。

おすすめスパークリングワイン7選~プロセッコワイン編~

イティネラ・プロセッコ・トレヴィーゾ・ブリュット NV

イタリア全土でワイン造りを行っている『モンド・デル・ヴィーノ社』のプロセッコです。

ヴェネト州の中部で州都『ヴェネツィア』の北に位置する『トレヴィーゾ』という産地の『グレーラ種』を使用して造られています。

レモンやライムのような爽やかな香りとドライな後味のある全体的に軽やかな辛口タイプです。カルパッチョなど洋風の魚介はもちろん、白身の焼き魚など和風の魚介料理にもよく合います。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ヴェネト州
  • 格付け:プロセッコ・トレヴィーゾDOC
  • 品種:グレーラ100%
  • 生産者:モンド・デル・ヴィーノ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ライトボディ
  • 参考価格:1,200円~1,500円

ファゾーリ・ジーノ・プロセッコ・ラ・コルテ・デル・ポッツォ [2015]

1925年創業の有機栽培(*ビオロジック)を取り入れる生産者『ファゾーリ・ジーノ』のプロセッコです。

手摘み収穫や発酵と熟成に『フレンチオーク(フランス産の樽)』を使用するなど手間暇かけて造られています。また『微発泡』で優しい泡立ちが特徴で、ふんわりとした甘みも感じる軽やかな辛口タイプです。食中酒としてはもちろん、食後のフルーツなどにもよく合います。

*ビオロジック=主に化学肥料を使わず、有機肥料を使用する農法。あるいは無農薬でブドウを育てる農法の事。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ヴェネト州
  • 格付け:プロセッコDOC
  • 品種:グレーラ100%
  • 生産者:ファゾーリ・ジーノ
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:ライトボディ
  • 参考価格:1,500円~1,800円

トレヴィジオール・プロセッコ・ディ・コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・エクストラ・ドライ NV

家族経営のワイナリーで減農薬栽培(*リュット・レゾネ)を取り入れる生産者『トレヴィジオール』のプロセッコです。

平均樹齢30年のブドウを使用し、機械での収穫は一切行いません。『エクストラ・ドライ』タイプのため、よく冷すことで白桃のような自然な甘みも感じられる辛口タイプです。『生ハムとフルーツ』や蒸し鶏(棒々鶏)などにもよく合います。

*リュット・レゾネ=減農薬栽培の事(現在、法的に厳密な基準はない)

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ヴェネト州
  • 格付け:プロセッコ・コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネDOCG
  • 品種:グレーラ100%
  • 生産者:トレヴィジオール
  • 味わい:甘口☆☆☆★☆辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 参考価格:1,800円~2,300円

カーサ・コステ・ピアーネ・プロセッコ・シュール・リー 2014

ヴァルドッビアーデネにある、『フォッラドール家』が運営するワイナリー『カーサ・コステ・ピアーネ』の造るプロセッコ種のフリッツァンテ(微発泡)です。

有機栽培された『樹齢80年のグレーラ種』を使用して、瓶内二次発酵(シャンパンと同じ製法)を行います。『*シュール・リー』という工程を行い、ほんのりと色付いた色調とハーブのような爽やかなミネラル感のある辛口タイプとなります。魚介料理全般、軽めの肉料理など和洋中問わず合う万能な味わいです。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ヴェネト州
  • 格付け:プロセッコIGT
  • 品種:グレーラ100%
  • 生産者:カーサ・コステ・ピアーネ(フォッラドール家)
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 参考価格:2,400円~2,800円

*シュール・リー(仏語で澱の上の意)=発酵後、澱を取り除かずワインと一緒に数ヶ月保存して旨味を出す製法の事。

レ・マンザーネ・コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレ・D.O.C.G・ブリュット NV

ヴェネト州はトレヴィーゾのDOCG認定エリア『コネリアーノ』『ヴァルドビアッデーネ』地域に畑を所有する『レ・マンザーネ社』のプロセッコです。

減農薬栽培のグレーラ種からオレンジ系の香りとナチュラルな酸を感じる、程よいボディの辛口タイプです。魚介料理のほか、『ハム・サラミ』や『野菜の天ぷら』などにもよく合います。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ヴェネト州
  • 格付け:プロセッコ・コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネDOCG
  • 品種:グレーラ100%
  • 生産者:レ・マンザーネ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 参考価格:2,200円~2,600円

マルスーレ・プロセッコ・トレヴィーゾ・エクストラ・ドライ NV

ヴァルドッビアーデネ地域の頂上部に畑を持つ生産者『マルスーレ』の造るプロセッコです。

化学肥料など極力抑えた『グレーラ種』を自然酵母により発酵させていきます。樹齢の満たない畑や出来栄えが良くないブドウは選別して『販売用』として売却するという徹底ぶりです。『エクストラ・ドライ』ですが『ブリュット』のような『酸と辛さ』のあるジューシーな味わいです。ハーブチキンや香味野菜のサラダなどによく合います。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ヴェネト州
  • 格付け:プロセッコ・トレヴィーゾDOC
  • 品種:グレーラ100%
  • 生産者:マルスーレ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:ミディアムボディ
  • 参考価格:2,500円~3,000円

ヴェッキエ ヴィーティ ヴァルドッビアーデネ プロセッコ スペリオーレ ブリュット NV

(参考商品)

3大プロセッコの1つといわれる生産者『ルッジェーリ』の造るプロセッコです。

グレーラ種の他、『ヴェルディーゾ種』、『ビアンケッタ種』、『ペレーラ種』という土着品種も少量ブレンドさています。また3ヶ月以上の『*シュール・リー』を行うことで、プロセッコでは珍しい『バターのような香り』や『蜜のような凝縮感』のある辛口タイプになっています。『魚介のムニエル』や『焦がしバターのソースなど』コクのある料理によく合います。

※スペリオーレ=それぞれの地域の規定のアルコール度数よりも最低1%超えているワイン。

  • 原産国:イタリア
  • 産地:ヴェネト州
  • 格付け:ヴァルドッビアデーネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG
  • 品種:グレーラ、ヴェルディーゾ、ビアンケッタ、ペレーラ
  • 生産者:ルッジェーリ
  • 味わい:甘口☆☆☆☆★辛口
  • ボディ:フルボディ
  • 参考価格:3,800円~4,400円

【基礎知識編】プロセッコとは?

プロセッコとは?

プロセッコは、イタリアのヴェネト州の中でも、水の都として有名なヴェネチア北部で造られており、世界で最も売れているスパークリングワインです。

イタリアでは、スパークリングワインのことをスプマンテと呼びますが、スプマンテ=プロセッコというイメージが付く程に、イタリアを代表するスパークリングワインなのです。

その魅力はなんと言っても、フレッシュ&フルーティーな味わいとお手頃な価格帯です。そのため、ワイン初心者層や気軽にワインを楽しみたいという方々にも大人気。2013年には、シャンパーニュを抜き世界で最も売れているスパークリングワインとなりました。

2020年には、年間販売本数は4億本を超える見込みで、プロセッコは、まさに世界で最も注目されているスパークリングワインの一つと言っても過言ではありません。

プロセッコを造るぶどう品種

プロセッコの品種:グレーラ

プロセッコと名乗るワインを造るためには、最低85%はグレーラというブドウ品種で出来ていることが必要です。

残りの15%は、グレラ・ルンガ、ヴェルディゾ、ペレラ、ビアンチェッタ等のイタリアの土着品種や、シャルドネ、ピノ・ノワール等のピノ系品種をブレンドすることが認められています。

プロセッコの特徴や作り方

プロセッコの製法

グレーラ種は、アロマティックかつフルーティーなぶどう品種です。色調は薄い麦わら色で、リンゴやナシ等、フレッシュでフルーティーな香りと味わいを持っています。

そのためプロセッコは、シャンパーニュのように食前酒として愉しむこともできます。また、後味も良く飲みやすいのでお料理とのマリアージュも愉しめるスパークリングワインです。

プロセッコの甘さ(残糖分)

残糖分については、近年辛口傾向ではありますが、概ね12g/l以上です。そう言われてもどんな甘さか想像つきにくですよね^^;

一般的に人間がワイン中の甘みをきちんと感じ取れるようになる境界が12g/l前後と言われています。シャンパーニュと比べると、プロセッコの方がほんのり甘い程度です。

プロセッコの製法

製法としては、密閉式タンク方式という製法で造られています。この製法で出来上がるワインは、ブドウ本来の香りを邪魔する要素が一切ないフレッシュ&フルーティーな味わいとなります。

つまり、グレーラ品種本来が持つ個性を存分に引き出す製法で造られているということです。

プロセッコはどんな料理とマリアージュする?

プロセッコに合う料理

プロセッコは、フレッシュ&フルーティーで爽やかなスパークリングワインです。その特徴から、さっぱりとしながらも旨味のあるお料理とのマリアージュがオススメです。

トマトやバジルから造られるカプレーゼや、甘みのある人参から造られるキャロットラべ等、お料理の前菜との相性は抜群です。

チーズであれば、セミハード系のチーズやブルーチーズと合わせるのも通です。シェーブルチーズやウォッシュチーズとは合わないのでご注意くださいね。

しかし、プロセッコは「料理を御膳立て」する味わいを持っているので、基本的には料理を選ばずに美味しく頂けます。以下に、マリアージュのオススメ料理を記載しているので、ご参考に。

野菜料理

夏野菜のグリル、そら豆(茹でても、揚げても、焼いてもOK)、カプレーゼ、キャロットラペ等

魚料理

白のスパークリングワインなので魚料理との相性は抜群です。魚介のカルパッチョ、シュリンプカクテル、生牡蠣、白身魚のソテー、白身魚の白ワイン蒸し等

肉料理

チキンを使ったパスタ、チキンピラフ、チキンリゾット、水炊き、ローストポーク等
です。

プロセッコのヒエラルキー(DOC)

プロセッコというと、安価で軽やかなワインをいうイメージをする方もいますが、今のプロセッコはそれだけではありません。なんと、ブルゴーニュワインのような特級畑のワインや、村名クラスのワインも存在するのです。

プロセッコDOC

全生産量の66%を占める。コネリアーノやヴァルドッビアーデネなど、特にぶどう栽培に適した丘陵地からは、アロマのしっかりとした称賛に値するワインが生まれています。

コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコDOCG

全生産量の33%を占める。2009年にイタリアワイン最高格付のDOCGに昇格。

アゾーロ・プロセッコDOCG

全生産量の僅か1%。2009年にイタリアワイン最高格付のDOCGに昇格。

更に、コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレの中でも最も急斜面の限られた43村で造られたものだけが表記できる「リヴェ(Rive)」、古くからプロセッコ最高の畑と言われてきた「カルティッツェ(Cartizze)」と呼ばれる107haのシングルヴィンヤード名表記が認められています。

まとめ

いかがでしたか?今回はイタリアのスパークリングワイン『プロセッコワイン』をご紹介しました。

かつては安いイメージでしたが、近年は目覚ましいほど『高品質なプロセッコワイン』を造る生産者が増えてきました。

今後も更に『品質が向上』して、世界中でブームになっていく事と思います。

【プロセッコを選ぶ際のポイント!!】
※糖分によって味わいも異なります。
(gは1Lあたりの糖分)
・ブリュット(BRUT)=0~15g  辛口
・エクストラ・ドライ(EXTRA DRY)=12~20g ほんのり甘みを感じる辛口
・ドライ(DRY)=20~35g やや強めの甘みを感じる辛口

あなたのおすすめワインも、下のコメントフォームで教えてくださいね!